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  • 迷い猫捜索応援団

猫の病気

2018年2月27日 (火)

愛猫が乳がんに罹った話 その4【腫瘍専門医】

みなさん、こんにちは!
すっかり更新が滞ってしまって、申し訳ありません。
続きを楽しみにして下さっている方も、
世界に数人はいると思います。



数人のみなさん、ごめんなさあああああい!



前回は、いつも診察して貰っている獣医師ではなく、
腫瘍専門医にママを診てもらうことを決意したところまで
お話し致しました。
今回はその続き。
腫瘍専門医のいる病院に行った話をしたいと思いますが、
その前に。



前回の記事を読んでくれた友人が、

ストラッサー起一とチクワのことを思い出しました

と感想を寄せてくれました。
私は格闘技方面に関しては全くの門外漢なので、
ストラッサー起一さんの名前も聞いたことがなかったのですが、
ストラッサー起一さんは格闘家として活躍されている方です。
そして、
チクワは、そのストラッサー起一さんが保護をして、
同棲していらっしゃる彼女と大切に育てていた猫です。



ボロボロの状態で保護したチクワを、
ストラッサー起一さんと、彼女の麻美さんは家族として懸命に育て、
そして有り余るほどの愛情を与えて共に暮らしていました。



ですが、
チクワはある日突然その命を奪われることになります。
「失う」ではなく「奪う」と書いても、語弊には当たらないと思います。
詳しくは
ストラッサー起一さんのブログを読んで下さい。
私は泣きました。
泣くというか、嗚咽を漏らしました。
猫と暮らす上で、獣医を選ぶことがどれだけ大切なことか
チクワの一生が教えてくれます。



電車で読むと間違いなく困ることになると思うので、
ご自宅で読むことをおすすめします。



さて、ママの話に戻しましょう。



自宅から車で30分ほどの距離にある病院に、
夫と二人、ママを連れて行きました。
日曜の朝だったと思います。
混み合ってママを待たせてしまうと負担になるだろうと、
診察開始時間よりもかなり前に着くように家を出ました。
ママは、車の中で
「え〜また病院なの〜? いやだわ」
と言っていたように記憶しています。




診察開始時間よりも30分以上早く着いたおかげで、 
診察開始からすぐにママを診てもらうことが出来ました。
噂の(?)腫瘍認定医Ⅰ種はまだ30代でしょうか、
若手の医師という印象を受けました。
頭は短く刈り込んでいて、
獣医というよりは大工といったような風貌でした。



私たちは彼のことを親愛の情を込めて・・・・・・・
「副院長先生」と呼ぶことにしました。
まあ、
実際その病院の副院長なのでそう呼んだだけで、
特に奇をてらったわけでも、含みがあるわけでもありません。
実は、その後副院長先生を「カープファンの先生」と呼ぶことになるのですが、
まあ、それはかなり後のことなので、
また後でお話しすることに致しましょう。



私たちはまず、ママが乳がんであると診断されたこと、
約10日後に手術の予約を入れていること、
腫瘍ができている方の乳腺を取ったら、
その後もう一方の乳腺も取る予定であることを
副院長先生に話しました。



副院長先生はママのしこりを触りながら難しい顔をしたものの、



とりあえず組織をとって調べてみましょう
と言いました。
そうです、
ヒゲの先生は手術後に切除した部位から組織を取らなきゃ調べられないと
言っていたのですが、
副院長先生は、手術前に病理検査ができるというのです。
しかも、外注ではなく、今すぐ病院でできる、というのです。



さすが数少ない認定医Ⅰ種を擁している病院、
最先端の機材を揃えています。
もちろん、今すぐ検査してくれ! と私たちは頼みました。
もしかしたらガンじゃないかもしれない
そんな一縷の望みが心の中にあったことは言うまでもありません。



病理検査の結果が出るまでには若干の時間が掛かったように覚えています。
いったんママだけ検査室に連れて行かれましたが、
検査結果が出たということで、
私たちも呼ばれていきました。



副院長先生は落ち着いた様子で、
「ほぼ間違いなく悪性の腫瘍でしょう」
と言いました。
その時の私の気持ちは、
かろうじて心につなぎ止めていた希望が、
一気に剥がれ落ちていく、
といった感じでした。
泣きたいのを我慢して、
「他の臓器に転移はしていますか?」
と聞くと、
「エコーなどでみた感じでは、転移は確認できません。
 ただ、確認できないからといって、転移していないとも言えないんです」
と答えられました。



とりあえず最悪のケースは回避している
その時はそう思って自分を奮い立たせるしかありませんでした。
他の臓器に転移していないのならば、
今あるガンを完璧に取ってしまえばいい

そうすることが、今ママに対してするべき最善の治療だ、
そう私は確信していました。
夫もそうであったと思います。



副院長先生が提案する手術は、
しこりの出来ている方の乳腺を切除するだけで、
しこりのない方の乳腺はそのまま温存する
というものでした。
これはママにとって負担が少ないのは言うまでもありません。
副院長先生に手術を依頼しよう、
これがママの命を救う最善の策だ
そう私は確信していました。



「先生、手術をしてください、お願いします」
そう言うと、副院長先生は、
「それはもちろん構いません、
 ただ、費用が25万ほど掛かってしまいますがいいですか」

と答えました。
25万。もちろん、単位は円です。ペソではないです。
25万円は決して安い金額ではありません。
しかし、ママの命の値段としては安すぎると言っても過言ではありません。
私も夫も、25万円が高いとはまったく思いませんでした。



「構いません、サチを助けてやって下さい」



その日、手術の予約を入れて帰りました。
幸い、2日後の火曜日に手術をすることが可能だということでした。
猫は人間よりも寿命が短い動物です。
人間にとっての1ヶ月は、猫にとってはもっと長い時間に相当します。
時間が経てば経つほどガンが進行し、
ママの体は蝕まれていく、
そう考えていた私にとって、
日を置かずに手術を受けられることは理想的なことでした。



ママ、いい先生がみつかったよ、ママのこと、助けてくれるよ
実際、副院長先生は「助かる」「助ける」といった言葉は
一度も使いませんでした。
そんな言葉を安易に使ってはいけないことをよく知っている先生でした。
でも、私は副院長先生がママを助けてくれる
そう信じていました。



暗闇を割るように指してきた一筋の光に安堵を覚えながら、
私たちは帰途につきました。
いったんママを家に連れて帰り、
その後すぐに、近所の和菓子屋に向かい菓子折を買い、
ヒゲの先生の元に向かいました。
予約していた手術をキャンセルするためです。



ヒゲの先生には、これまでもお世話になっていたし、
その誠実な人柄はよく知っています。
ですから、手術をキャンセルすることには後ろめたさを覚えました。
後ろめたさを隠すために、
かなり大きい菓子折を買ったように記憶しています。



手術をキャンセルすることを伝えるとヒゲの先生は、
「どこでやるの?」
と聞かれました。
病院の名を伝えると、
「そうか、分かりました」
と特に嫌な顔もせず受け入れて下さいました。
ヒゲの先生には本当に感謝しています。
ありがとうヒゲ、フォーエバーヒゲ。



さて、長くなったので、今日はこの辺で終わりにします。
次回は、手術の話をする・・・・・・と思ったでしょ?
いや、実は手術の前に、
サードオピニオン、フォースオピニオンを貰うことにしたんですよね。
あんなに副院長先生を全面的に信頼してたくせにマジかよ?!
そう思われるかもしれませんが、
そこは私の性格です。
次回はその辺りをお話ししたいと思います。



では、また!
読んでくれてありがとうございました。

2018年1月23日 (火)

愛猫が乳がんに罹った話 その3【お前を死なせはせぬ】

みなさん、こんにちは。



前回までに、
愛猫・ママの乳首付近にしこりをみつけたこと、
そして、病院に連れて行ったところ、
不安が的中し、
悪性乳腺腫瘍として手術の予約をとったことを
お話しいたしました。

私は数年前のこの一件を改めてブログにまとめているのは、
猫の乳がんについてもっと多くの人に知ってほしいからです。
ママの乳がんが分かって、
私はインターネット上の情報をかき集めました。
特にお世話になったのは、
2ちゃんの「猫の乳腺腫瘍」スレでした。
今は5ちゃんになっちゃったんですってね。時代が変わった感じがします。昔はよく入り浸ってたなあ・・・・・・(´ω`)



ですが、
改めて振り返ると、
本当に私の欲しかった情報のすべてがインターネット上にあったわけではないし、
インターネット上の情報をすべて信じていたら、
間違った方向に進んでいたかもしれない、
そう思うこともあるのです。



もちろん、
ママのケースはあくまでもママのケースであって、
すべての症例に当てはまるわけではありません。
ですが、
この先愛猫が乳がんに罹って絶望に襲われた方にとって、
一つでも多くのケースが目に入ればそれは有益なことであろうし、
治療法を決める上で一つの指針になる可能性もあるだろうと思うのです。



私は根っからの文系人間で、
医療の専門家ではありません。
ですから、あくまでも素人の体験談としてお読みいただきたいのですが、
自分の人生において、
死ぬほど頑張った経験のうちの一つ
でもありますので、
素人ながら自信を持って書いているという点は強調したいと思います。

ママの手術が決まった後、
私もただ泣いて暮らしていたわけではありません。
とにかく情報を集めようとパソコンに向かっていました。
乳がん発覚後3年、4年と生きている猫について書いたブログは、
何度も何度も何度も何度も読みました。
一方で、再発を繰り返し、他の臓器に転移し、最終的には手術ができなくなり、
命を落としてしまった猫の話を読んで、
この世の終わりを感じることもありました。



が、次第にある疑問を感じるようになりました。
そもそも、
転移するケースとしないケースの差はなんなんだ?



これは素人ながらの疑問といってもいいのかもしれません。
素朴に、疑問に感じたのです。
ママの乳がんは最初期で発見できたと言っていいと思います。
米粒大、数センチ大で見つかるケースも多いのですが、
ママの場合は米にも満たない粟サイズです。
栗じゃないです、粟です。
我ながらよく見付けたなあと感心する大きさです。
この段階で他臓器への転移は恐らくないだろう、
希望的観測ではありますが、そう思うことが出来ていました。
ならば、
それほど心配する必要はないのではないか。
恐いのは、今後再発するかどうかです。
再発して転移したら命の危険に繋がりかねません。
2ちゃんを読んでいると、
手術の直後にまたしこりを見付けたと書いている人もいます。
そんなに早いの・・・・・・・????



素人は考えました。
今、ママにできることは、
いま現在のがんをしっかり取ってしまうことではないか。
すぐに再発したとか言ってるけれど、
それはそもそも、ちゃんと取り切れてなかっただけじゃないか?
部位的に取り切れなかったのならば仕方がない、
でも、取り切れるのに取り切れないのは、
それは結局、執刀する医師の技量の問題ではないか・・・・・・?

ヒゲを疑うわけではありませんが、失敗は許されません。
失敗したらママは死ぬのです。
一度で完璧な手術を受けさせたい、
私はこう考えるようになりました。
そのために、
まず私はヒゲが何の専門医なのかを調べました。



獣医といったら何でも治せるような勘違いをしている方もいますが、
人間の医者と同じです。
大学時代に何を専攻していたのか、どの研究室に入っていたのかで、
専門分野に分かれます。
小児科医に心臓外科手術を頼むのがリスキーなのと一緒で、
猫のがんの外科手術を専門外の医者に頼むのは、
最良の医療をママに与えているとは言い難いのです。



ヒゲ、ごめん、
そう思いながら、私はヒゲが公にしている論文を探しました。
使ったのはCiNiiです。
ヒゲの名前をフルネームで入れて論文検索したらあっさりとヒットしました。
どうやらヒゲは、
豚などの家畜の研究をしていたようです。
猫では・・・・・・ない。
がんでも・・・・・・・・・ない!



ヒゲ、ごめん。
これはちょっとママのことは任せられない。
ただの下痢とか風邪とか、
そういうのはヒゲに任せられる。
でも、今回ばっかりはダメなんや、ヒゲ!
ブラックジャック・・・・・・
獣医のブラックジャックはどこにいるんだ!



そこで、
日本獣医がん学会のHPを見てみました。
すると、
学会の腫瘍科認定医というのがあるじゃないですか!
ほほほほおおおおおお?!
しかも、
認定医には2種類あって、
「腫瘍診療のための専門知識および一般臨床知識を有する」認定医Ⅱ種と、
「腫瘍診療の専門知識および一般臨床知識を有し、且つ実践的に診断・治療を行う能力を備える」認定医Ⅰ種!



これは、認定医Ⅰ種に診てもらうしかないでしょう!
ですが、
認定医Ⅰ種の数は少なく、
当時全国で40名程度しかいなかったように思います。
現在でも42名しかいません。



どんなに遠くても、ママを診てもらおう、
そう思って、認定医のリストを見たところ、
何という不幸中の幸い、
家から車で30分ほどの動物病院に認定医Ⅰ種がいるではないですか!



ふほおおおおおおおおおおおおおおおおお! 神様サンキュー!
私はさっそく夫とママを連れていくことにしました。
たしか、翌日が土曜日で、夫も仕事が休みだったのです。
その時私は、
一筋の光明を見付けたような、そんな気持ちでした。
ママ、お前を死なせはしない。
お前が死ぬということは、私にとって精神的な死を意味している。
だから、
絶対に死なせはしないし、出来ることは何でもしてやる、
そう強く誓っていました。



今回はここまでです。
次回は認定医Ⅰ種の先生に診察して貰った様子をお伝えします。

愛猫が乳がんに罹った話 その2【診察】

みなさん、こんにちは!
前回はママの乳首付近に粟粒大のしこり
見付けたところまでお話をしました。


えっと、ママは人間ではなく猫です。
猫の乳がんのお話で、
人間の乳がんとはかなり事情が異なりますので、
あらかじめご了承下さい。



では、早速、続きをお話ししたいと思います。



朝になり、出社するために起きた夫に、
昨晩のことをすべて話しました。
夫は医療関係の仕事をしているので
私よりはがんに関する知識を多く持っているのですが、
それもあくまでも人間のがんに関する知識であって、
猫のがんについての知識ではありません。



猫たちを愛している夫は当然のことながらとても不安そうな顔をして、
私に、ママを病院に連れて行くよう頼みました。
私の仕事は結構融通が利くので、
急に猫を病院に連れて行くことが可能なのです。



朝一番にママを車に乗せて病院に行きました。
行ったのは行きつけの病院です。
獣医師が3人いる病院で、
看護師も数人いる、小さいながらも親切な病院です。
車で10分程度だし、数年前からうちの猫は全員こちらにお世話になっていました。



診察してくれたのは院長先生でした。
院長でありながら偉ぶった態度を見せないところを
私はとても気に入っていました。
いつも説明も丁寧で、
複数の可能性を提示しつつ、
なぜ今回はある一つの可能性を最有力視するのか、
きちんと説明をしてくれるのです。
現時点で分からないことはちゃんと「分からない」と
言ってくれるところも、信頼に足る先生と思わせてくれる要因です。
我が家では、
親愛の情を込めて「ヒゲ」と読んでいました。
初めて会ったときに、口元にゆたかなヒゲをたくわえていたからです。



正直、ヒゲに診てもらうまでは、
「アハハハ、これニキビか何かだよー」
そういってくれることを期待していました。
私は過剰に心配しすぎる傾向があるので、
今回もそうだろうと、
ママと二人でゲラゲラ笑いながら帰ることになるんだろうと、
そう思っていました。



でも、違いました。
ママの乳首の付近に粟粒大のしこりがあると言ったところ、
ヒゲの表情が曇りました。


ああ、そうか。
私の人生はいつも期待を裏切られてきたんだった、
こうなるといいなと思ったことは、たいてい実現しないんだった、
その瞬間そう思いました。



ヒゲは、
乳がん(悪性乳腺腫瘍)である可能性が高いこと、
手術前の病理検査は不可能で、
切除した患部から採った細胞を病理に回すしかないこと、
とりあえず今回しこりのある側の乳腺を切除したら、
体が回復するのを待ってもう一方も切除することを
丁寧に、静かに説明してくれました。



そして、脇の下からお腹までかなり広い範囲を切ることになると言いました。
そう、人間の乳房は基本的に2つですが、
猫の乳房は8つもあります。
※個体によって数が違うようで、6〜12個らしいですね。
 私の経験上は、8つの猫が多い気がします。

ですから、

Img_2668

必然的に人間よりも猫の方が切除する範囲が広くなるのです。
※絵はあくまでも参考程度に見て下さい。素人が描いたものです。



ヒゲが今回しこりのできた左側だけでなく右側も切除すると言ったのは、
乳腺主要は再発率が高いからです。
つまり、どうせ再発するなら前もって取っておこうよ、ということで、
何そのアンジェリーナ・ジョリーみたいな話・・・・・・と
思わずにいられませんでした。



こんなに小さいからだで2回も大手術するなんて、
ママは耐えられるのだろうか。
まだ若いとは言え、もうシニアです。
手術が負担になって寿命を縮めたりはしないだろうか、
頭の中に不安の雲がどんどん広がっていきます。



さらにヒゲがボソリと言いました。


「やっぱり、子どもとか産むと、こういうの出来て来ちゃうんだねえ・・・・・・」


そう、
メス猫の乳腺腫瘍の発症率は、
それまでに発情した回数に大きく関連があると言われています。
発情を経験した回数が少なければ発症率も低く、
回数が多ければ発症率も高くなる。
ママはフクちゃんを産んだ後に前の飼い主に捨てられ、
その後は路上で暮らしていました。


ママに初めて会ってから保護するまで、
私は1年以上掛かってしまいました。
もし、初めて会ったときにすぐに保護して避妊手術をしていたら、
発情する回数を抑えられていたら、
乳腺腫瘍を発症することはなかったのかもしれない、
私はすぐに保護できなかった自分を悔やみました。
悔やみ、そしてママに申し訳なく思いました。



ヒゲは手術は一回につき10万円程度であることを告げ、
手術日程を確認するために診察室を後にしました。
残されたのは、私とママと、男性の看護師です。
この看護師は、人間にはあまり愛想はないけれど、
患畜にはとてもやさしい男性です。
いつも診察中やさしく猫たちの背中を撫でてくれます。
我が家では、この男性を愛情を込めて「ハゲ」と呼んでいました。
全然禿げていないのですが、
初めて会ったときに頭を丸刈りにしていたからです。



その場の間のもたなさに耐えきれなくなった私は、
ハゲに
「いやあ、なんか大変なことになっちゃって、えへへ」
と話し掛けました。
ハゲは何も言わず、
ただ困った顔で私の方を見ただけでした。
その顔が
「かわいそうに、お前の猫、もうすぐ死ぬのな」
と言っているように思えて、
私はただ黙るしかありませんでした。



結局手術の予約が取れたのは10日ほど先でした。
お会計をしてママと車に乗り込むまでは何とか耐えていましたが、
車に乗って走り出した瞬間、
涙がボロボロこぼれ始めました。



私は、泣きながら帰りました。
ママとゲラゲラ笑いながら帰るはずだった道を、
ボロボロ大粒の涙を流しながら帰りました。
家に着いてからは、
ママを抱きしめて泣き、ママの毛皮を濡らしました。
フクちゃんの顔を見て泣き、そして謝りました。



夫が帰ってきてからは夫の前で泣き、
何とか自分が代わってあげられないものかと願いました。
人間ならば、まだ乳がんの治療法が確立している、
人間の乳がんの方が生存率が高いのだから、
ママの乳がんを私に移してくれ、
そう神様に願いました。
せめてあと5年、いや、3年は生きていて欲しい。
死ぬにはまだ早すぎる、
ママはまだこんなに若くてかわいいのに。



その日は本当に人生が終わったような、
そんな一日でした。



今日はここで終わります。
次回は、私が絶望から立ち上がる様子をお伝えしたいと思います。
ご精読、ありがとうございました!

2018年1月21日 (日)

愛猫が乳がんに罹った話 その1【発見】

大変ご無沙汰しています。
元迷い猫捜索応援団の元管理人1号です。


余りに久しぶりにブログを書くので、
どういうテンションで書いていいのか、さっぱり分かりません。
私、どんなキャラでしたっけ?



フォントの色を変えるHTMLタグも忘れてるし、
記事を一つ仕上げるのにかなり時間が掛かりそうです('A`)
でも、ずっと書きたかった記事、
みなさんにどうしても伝えたかったことがあるので、
時間をかけてでも、仕上げようと思います。



私は相変わらず、猫たちと楽しく、騒がしく暮らしています。
が、
もしかしたら
この幸せが途切れてしまっていたかもしれない事件が、
数年前にありました。
そして、この事件を通じて
色々学んだことがあるので、
誰かの役に立てればと思い、
記事にまとめることにしました。



タイトルからお察しいただけているとは思いますが、
愛猫のうちの一匹が、
乳がんであることが分かったのです。
その猫とは、
私の一番の親友である、
“ママ”ことサチです。

Img_2185

今回はまず、
乳がんが発覚した経緯をお話ししたいと思います。



2015年の5月のことでした。
その夜は何だか寝付けず、
ベッドに入ったものの寝返りばかり打っていました。


いつものようにママは私の枕の上に寝ていました。
ママの体に顔をうずめて、
その甘い匂いを嗅ぎながら眠るのが私の毎日の習慣でした。


ママの方を見ると、少し暑いのか、
足を広げ、お腹を見せて寝ています。
お腹にはかわいい乳首が見えています。
私はママを一番の親友であると同時に、
本当の母親だと思っているので
(注:私を生んだ母親はいまだ存命しております)
たまに感情がものすごく高ぶって、
ママの乳首に吸い付いてしまうことがあります。
経産婦であるママの乳首が少し大きめであるのも、
私の感情を高ぶらせます。
これ、猫っていう前提がなかったら、
単なるド変態の日記ですね・・・・




その夜も、
私の感情は抑えようもなく高まり、
丑三つ時に乳首に吸い付きました。
どうしよう、気分がエロ小説家ですよ、もう。



そのとき、
何か違和感を覚えました。


あれ・・・・なんだこれ


ママのかわいい乳首の横に、
何か小さい、プツッとしたものがあるんです。


大きさで言えば、粟粒程度です。
米粒にも満たない、ものすごく小さなプツッとしたもの。
見た目では分かりません。
触ると、何かがあるのです。
まだ皮膚の表面に出て来ていないニキビのような、
皮膚の内側にある何か。



何だかすごい不安感に襲われ、
私はベッドから出て、パソコンに向かいました。


まさかな・・・・・・


そう思いながらも、検索ワードは「猫 乳がん」でした。



それまで猫の乳がんについての知識は皆無でしたが、
調べて分かったのは、

①乳首付近の米粒大程度のしこりは乳がん(=腫瘍)のことが多い


②猫の腫瘍はほぼ悪性


③手術で切除しても再発を繰り返す


④再発だけでなく転移もして、肺や脳に転移したら手術は不可能


⑤乳がんに罹った場合の余命は短く、数ヶ月から数年程度

注:すべてが間違いない医学的根拠のある情報とは限りません。
私がインターネットの玉石混淆の情報から集めた情報で、
中には眉唾物の情報もあったかとは思います。




色々情報を集めながら、どんどん背筋が寒くなっていきました。



え、ママ、死ぬん・・・・・・?



調べながらも、いやいやママのは単なるニキビだろ?
そう思いたくて、何度もママの乳首を確認しに行きました。
でも、
愛猫が乳がんになった方のブログ等々を読むと、
どうにも症状が似すぎている。



お恥ずかしい話ですが、
私はママに精神的に完全に依拠しているので、
ママがいない人生というものがまったく想像できません。
もちろん、ママは私よりも先に死にます。
いつかは死にます。
が、
その当時、ママはまだ10歳でした。
ママは大人になってから保護した子なので、
年齢はあくまでも推定です。
もしかしたらあと1歳上かもしれません。
にしても、
ママと死はあまりにかけ離れていました。



ママにはフクちゃんという娘がいます。

Img_2602



そうです、迷い猫捜索応援団を創設するきっかけになった、
私が迷子にさせてしまったフクちゃんです。



フクちゃんは臆病者で、
ママがいないと何もできません。
病院に行くのも、ママの付き添いがないと行けません。


ママがいなくなったら、フクちゃんどうするの・・・・・・?


ものすごい不安に駆られながら、
私は朝になったら病院にママを連れて行く決意をしました。



今回はここまでです。
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