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2021年10月

2021年10月31日 (日)

【経過報告】浣腸のその後【慢性腎障害 肝リピドーシスからすごい便秘になった高齢猫】

みなさん、こんにちは。

少しご無沙汰です。

毎日、フクさんの介護でてんやわんやです。

 

前回、病院で浣腸されて石のようなうんちが出たところまで

ご報告しました。

その後の経過です。

 

浣腸をした当日は、様子見で給餌はしませんでした。

病院で点滴はしてもらったので、

水分も特に上げる必要はありませんでした。

 

翌朝、試しに20ccクリティカルリキッドを上げてみたところ、

2時間後に激しく嘔吐

もうブッシャー!って感じでした。

 

2回吐いたところまで確認したのですが、

その日私は仕事に行かなければいけなかったので、

フクちゃんを置いて出勤。

5時間ほどして韋駄天走りで帰宅しました。

 

フクさん、大丈夫か!!!!!

 

ところが、どこを探してもフクちゃんはいません。

1階を見て、2階を見て、

いつも居る場所は全部見たのに見つかりません。

 

フクちゃんどこやああああああああ!

 

もう一回、1階に戻ったところ、

遮光カーテンを設置しているために

昼間でも暗い部屋に置いてある段ボールの陰に

光る2つの目が・・・・・・・

 

またしても『野火』です。

太平洋戦争末期、ジャングルで飢えに耐えながら

戦い続けた日本兵の、ギラギラした目です。

 

口の周りはゲロだらけ、

お尻の周りはうんちだらけ

ああ・・・・・・・・もうだめだ・・・・・・

心が折れかけました。

 

フクちゃんはよっぽど具合が悪かったのか、

とりあえず捕まえて顔など拭いてあげたのですが、

すぐに私の手の届かないところに隠れてしまいました。

 

私もその日は早起きして仕事に行っていたので、

疲れてそのまま寝てしまいました。

2時間ほど経って目を覚ますと、

フクちゃんはホット座布団を設置してあるカドラーで

寝ていました。

 

改めて顔を拭いてあげて、お尻もできるだけ拭いてあげて、

ブラッシングもしました。

もう目はギラギラしていませんでした。

 

ですが、下剤を服用しているため、

勝手にうんちが出てきてしまうようで、

お尻は頻繁に拭いてあげなければいけないし、

カドラーにペットシーツも必須です。

 

その日、夜遅くに試しに10ccだけ給餌

いつも2時間すると吐くので、

2時間様子を見てから寝ました。

朝晩の薬は変わらず与えました。

 

翌朝も15ccほど給餌

すると、その1時間後に、

自ら立ち上がり、トイレに行き、

形のあるうんちをしましたあああああああ!

 

うんちが出たぞおおおおおおおおおおおおおおおお!

 

もちろん、レントゲンで見た白い影はとても大きく、

その全てが出たとは到底言えない程度の小さいうんちでした。

 

でも、それ以降、フクちゃんは給餌の量を増やしても吐いていません

うんちは垂れ流しになっていて、

本人の意思とは無関係に出てきているようです。

お尻を1日に何度も拭き、2日に1回程度、洗ってあげています。

 

今、お腹の中がどういう状態なのかは分かりません。

が、とりあえず順調なのではないかと思います。

本人の表情はとても穏やかです。

 

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明日は、いつもより少し早めての受診です。

科学的にいい結果が得られるといいなあ。

 

同じ病気を持つ猫の面倒を見ている皆さん、

一緒に頑張りましょうね。

 

 

 

 

 

 

2021年10月27日 (水)

【ガンだと覚悟した】嘔吐の原因が判明した??【腎障害 肝リピドーシスの高齢猫】

みなさん、こんにちは。

本日はフクちゃんの診察日でした。

嘔吐が続いているので、かなり心配な状況での受診です。

色々ありましたので、ご報告致します。

 

嘔吐が続いていること、

便秘であることを先生に伝えたところ、

レントゲンを撮ってみようということになりました。

フクさんは、皮下脂肪がとんでもないことになっているので、

外からの触診では便が溜まっているかが分かりません。

 

レントゲンを撮ったところ、

肛門付近にうんちが溜まっていることが分かりました。

が、その他に、

腸の入り口くらいに大きな白い影が・・・・・・。

 

ああ、腫瘍だな

直感でそう思いました。

先生も、エコーで確認しなければいけないから、

夕方引き取りに来てくるように仰いました。

 

夕方までの間、腫瘍=ガンだったらどうしよう

それをずっと考えていました。

2号とも連絡を取りながら、

私たちが出した結果は、

ガンを切除する手術をしてもらおう、でした。

 

高齢だからもちろんリスクはあります。

でも、このまま食べられないならどうせ死んでしまうんだし、

だったら、手術に賭けた方がいいと思いました。

全身麻酔するついでに、

歯石を取ってもらったり口の中をきれいにできるし、

胃瘻も設置できる、

それで生きられるならまだフクちゃんには生きてもらいたい、

そう覚悟を決めました。

 

手術をするなら早いほうがいいので、

専門の病院に「明後日行くから切ってくれ」

連絡を入れました。

 

夕方、フクちゃんを迎えに行きました。

何を言われても泣かない、失神しない覚悟をして行きました。

 

混み合っていて、まあまあ待たされました。

金曜にフクちゃんを手術してもらうとして、

もしかしたら手術中に死ぬこともあるんだよなあ、

死に目に会えないのかなあ、そんなことを考えていました。

 

30分ほど待って呼ばれて診察室に入りました。

「結論から申し上げます」

先生がそう言ったので、ああ【死刑判決】だな、そう思いました。

覚悟はできていたので、涙は出ませんでした。

 

「エコーは撮りませんでした」

は???

え???????

「撮ろうと思って、毛刈りしたんですけど、いやちょっと待てよ、

 先に浣腸してみようってことで、浣腸したんです」

ん???????????????

 

結論から言うと、

浣腸した結果、石みたいなうんちが出て、

肛門付近に写っていたうんちはなくなりました。

それとともに、腸の入り口付近の白い影も、

少しモヤッと薄くなったのです。

ですから、

これも腫瘍じゃなくてうんちの可能性がある

しばらく下剤で様子を見てみよう、

というのが先生の判断でした。

 

「え、ガンじゃないんですか??」

 

私がそう言うと、

先生も最初のレントゲンの段階で、

腫瘍か潰瘍の可能性を考えたそうです。

浣腸で状況が変わった今も、

絶対に違うとはまだ言い切れないけれど、

まずはすげえうんこの方向で処置してみようと。

 

実際に浣腸で出てきたフクちゃんのうんちを触りましたが、

ちょっとしたダイヤモンドでした。

カチカチでした。

そりゃ吐くわ!と言いたくなるレベルでした。

 

「しゅ、手術の予約を入れてしまったんですけど・・・・・・・」

と私が言うと、先生は笑っていました。

 

血液検査もしたのですが、結果は以下の通り。

 

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腎臓の数値も安定し、肝リピドーシスも改善しつつあります。

ただ、嘔吐がひどかったため脱水状態

今後は、下剤を服用し、点滴の頻度を2日に1回にあげて様子を見ることになります。

 

さて、本日のお会計です。

覚悟してください。

ある意味、失神します。

 

診察料の他に

レントゲン 9900円

浣腸    4950円

血液検査 10450円

点滴    2200円

造血剤(ダルベポエチン)3960円

内用薬(モニラックシロップとプロナミド)4510円

 

帰りの車の中で、

私はフクちゃんに話しかけました。

「まだ生きような、悪いけど、おねいさんはしつこい。

 絶対、死なさないから、諦めてくれよ」

 

しつこく介護します。

諦めの悪い女なんです。

2021年10月26日 (火)

【量・間隔・時間】強制給餌の難しさ【慢性腎障害 肝リピドーシスの高齢猫介護中】

みなさん、こんにちは!

 

フクちゃんが経鼻チューブを装着してから、

10日が経過しました。

 

前回のブログでは順調に給餌しているとご報告しましたが、

その後、少し問題が発生しています。

 

クリティカルリキッドは4キロの猫には、

1日に190mlあげるのが理想と書かれているので、

その量を目標に給餌してきたのですが、

1日に150ml上げた翌日から嘔吐するようになってしまいました。

 

嘔吐の原因は分かりません。

猫って、よく吐く生き物じゃないですか。

食べてすぐ吐いて、ケロッとして「腹減った!」って言う生き物じゃないですか。

でも、

フクちゃんの場合、給餌して2時間ほど経過すると吐き始め

一度で済む場合もあれば、延々と胃液まで吐き続ける日もあります。

 

今の段階で原因として考えられるのは、

①1日の給餌の量が多すぎる

②1回の給餌の量が多すぎる

③給餌の間隔が短すぎる

④クリティカルリキッドだけでは吐き気を催す

⑤便秘である

の5つくらいでしょうか。

 

①〜③は、獣医師とも話したのですが、

とにかく色々試すしかないそうです。

その子によって、どういう給餌法が合っているのか、

試していくしかないと。

3時間おきに30ccを実施してダメだったので、

5時間おきに40ccを試してみましたが、やはり嘔吐しました。

今は4時間おきに30ccを試しているところです。

 

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こうやって毎日の介護日誌を付けているのですが、

統計をとりつつ、因果関係を推測していくしかありません。

 

④に関しては、

クリティカルリキッドはとてもいい流動食なのですが、

フクちゃんは口から食べることをとても嫌がっていたので、

もしかしたら、ゲップをしたときに胃からこみ上げてくる匂いが、

吐き気を起こさせているのかもしれません。

他のフードとの併用もすでに始めているので、

また経過を報告します。

 

⑤に関しては、たしかにもう何日もまともなウンチをしていません

トイレに行って、きばってる様子は見かけるのですが、

ウンチが出てこなくて諦めてトイレから出てきています。

⑤だけが原因かもしれないし、

⑤と①〜④のいずれかが絡み合って吐き気を起こしているのかもしれません。

 

ともかくも、明日は通院日なので、

担当の先生に相談してみます。

 

今は、吐き気も治まって、スヤスヤ寝ています。 

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吐き気が酷いときは、やはり相当気持ち悪いようで、

息も早くなり、人の手の届かないところに隠れてしまいます。

 

何とかしてあげたい。

 

2021年10月23日 (土)

【メリット・デメリット】ロイヤルカナンの流動食って実際どうなの?【慢性腎不全の猫の介護・肝リピドーシス・経鼻チューブ】

みなさん、こんにちは。

 

今日は、現在のフクちゃんが使っている、

ロイヤルカナンの流動食・クリティカルリキッドについて

詳しく説明していきます。

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すでに2週間以上使っていますので、

クリティカルリキッドのいいところも悪いところも見えてきました♪

 

まず、いいところです。

①容器が非常に優秀で使い勝手がいい。

 

これは以前もご紹介しましたが、

クリティカルリキッドのキャップには穴が2つ開いていて、

直径の異なる2つのシリンジに合うように設計されています。

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 で、使用前には、ケチャップとかマヨネーズみたいに、

アルミ箔の内蓋が付いているのですが、

それをはがした後でも、

この2つの穴から中身がこぼれないようになっています。

 

クリティカルリキッドは、使用前によく振らないといけません

ですから、めっちゃシェイクするんですけど、

この穴から中身が飛び出ることなんてありません。

冷蔵庫で倒れてもこぼれません。

 

とにかく、この容器が使いやすい!

 

②完成品である。

 

水で希釈して〜とかする必要ありません

そのまま使えばいいです。

そのまま使って、チューブ(カテーテル)が詰まることもありません。

 

ですから、とても手軽です。

ただし、人肌に温めて使う必要があるので、

使用前には軽く電子レンジでチンです。

 

③栄養価が高いので、クリティカルリキッドだけでOK!

 

ロイヤルカナンのHPによれば、

「疾病回復期、手術後などの栄養要求量が高まっている犬や猫に給与する目的で特別に調整された食事療法食」です。

「高タンパク質」なので、病気で活動量が少なくなっている犬や猫の筋肉を維持することができます。

また、100ccで105kcalとカロリー密度が高くなっているので、

給餌する量が少なくて済みます

 

ちなみに、ロイヤルカナンからは腎臓サポートタイプの流動食

販売されています。

 

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クリティカルリキッドは犬猫兼用ですが、

腎臓サポートタイプは犬用と猫用で分かれているので

お間違えのないようにしてくださいね。

 

腎臓サポートタイプの一番大きな特徴は、

リンの含有量が0.08%に抑えられているというところです。

一方タンパク質は、クリティカルリキッドよりは少なめ。

 

フクちゃんはそもそも腎臓が悪いわけですから、

腎臓サポートタイプに変えた方がいいのかとも思ったのですが、

「そんなに変わらない」と獣医師には言われました。

もともと担当の先生もクリティカルリキッドを勧めてきたわけだし、

現状、クリティカルリキッドで問題ないのでしょう。

 

試しに腎臓サポートタイプも買って今日届いたのですが、

とりあえずクリティカルリキッドのストックが山ほどあるので、

あまりこだわらなくていいかなと。

とりあえず、肝リピドーシスが落ち着いたら、

腎臓の治療について改めて考えたいと思います。

 

④冷凍保存できる。

 

今はもうフクちゃんも経鼻チューブからの給餌に慣れているので、

1本を使い切るのに長くても2日です。

でも、仮に使い切らなくても、

冷凍保存して、また解凍して使うことができます。

我が家では、

初期に余ったクリティカルリキッドを、

10ccごと製氷皿に入れて冷凍してあります。

 

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これは解凍して明日使うことにします!

  

では、悪い点は何か。正直に書きますね〜。

 

①高い、とにかく高い。

 

クリティカルリキッドも腎臓サポートも、3本で2600円程度です。

病院で買うと、クリティカルリキッドは1170円だったので

今はAmazonで購入していますが、

1本800円強

クリティカルリキッドだけを給餌するなら、

体重4kgの猫で1日1本消費するわけで、

まあ、率直に「たけえええええ!」ですよね。

 

②おそらく、とても不味い。

 

私の場合、最初はクリティカルリキッドを口からの強制給餌用に動物病院で紹介されたのですが、

まあ、とにかくフクちゃん嫌がったし、吐きまくりました。

で、気付いたんです。

あ、これ、すげえ不味いんだなって

 

フクちゃんに給餌しているときに、他の猫が様子を見に来ることあるんですが、

お皿にこぼれたクリティカルリキッドをクンクン匂っても、

舐めようともしないんです。

プイって行っちゃうんです。

 

ああ、そんなに不味いものを口にぶち込まれていたなんて、

そりゃ吐くし、食欲も失せるわ・・・・・フクちゃんごめん・・・・・・って思いました。

 

もちろん、経鼻チューブを通せば味覚は関係なくなります

ですから、経鼻チューブからの給餌には適しているけれど、

口からの給餌にはあまり向いてないのかも

Amazonのレビューでは、口からスポイトであげると飲んだ、

というように書いている人もいらっしゃるので、

不味いと感じない子もいるのかもしれません

ですが、口からの強制給餌用に買うのであれば、

まずは試しに1本だけ買ってみるのがいいと思います。

 

③消費期限が短い。

 

クリティカルリキッド、

開封してしまうと2日以内に使い切らないといけません。

最初は少量から給餌を始めると思うので、

なかなか2日以内には使い切りません。

また、今後はフクちゃんは、他の流動食も色々試してみるつもりなので、

クリティカルリキッドと他の流動力を

組み合わせて使っていくことになりそうです。

ですから、消費のペースが落ちることになります。

 

したがって、冷凍保存するなどの工夫が必要です。

開封した日をメモっておくことも大切ですね。

百均で製氷皿買っておくといいですよ〜。

 

以上、ロイヤルカナンの流動食についてまとめました。

総合的には、私はいい商品だと思っています。

特に、忙しい人にはいいんじゃないでしょうか

 

クリティカルリキッドのおかげで、

フクちゃんは順調に回復しています。

ありがとう、クリティカルリキッド。

 

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また別の流動食についてもご報告しますね。

ではまた!

 

 

 

                                       

 

2021年10月22日 (金)

【経過報告】食欲回復の兆しが?!【高齢猫の介護・慢性腎不全・肝リピドーシス】

こんにちは。

本日は簡単にフクちゃんの経過報告を。

 

相変わらずロイヤルカナンのクリティカルリキッドをあげていますが、

フクちゃんの体重だと、本来は1日1本(200cc)あげるのが理想です。

 

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クリティカルリキッドの給与量の目安は以下の通りです。

 

成猫の体重(kg)

10 12
1日の給与量の目安 110cc 190cc 255cc 315cc 375cc 430cc

 

これはロイヤルカナンのHPから引用しました。

ロイヤルカナンのHPは単位としてmlを使っていますが、

ml=ccなので、ccで表記しますね。

料理することが多い人にとっては、ccの方が馴染みが深いですよね。

 

今、フクちゃんは4.2キロくらいですが、

マックスでは5.6キロあったこともあり(これは太りすぎ)、

半年くらい前は5.2キロでした。

最終的に5キロくらいまで戻した方がいいのかなとも思うので、

200ccあげることを目標としていますが、

1日30ccから始めて、

7日目の今日、ついに150ccに到達します!

30ccを5回上げます。

 

今のところ、

たまにゲプッとゲップはしていますが、

吐くことはありません。

昨日、吐くそぶりを見せましたが、

結局何も出てきませんでした。

 

ですので、明日は180ccを予定しています!

 

そしてそしてそして!!!!

私は見ていないのですが、

今朝、カリカリを5粒ほど自ら食べたそうです。

うわあああああああああん、キタアアアアアアアアアアア!

 

経鼻チューブを入れているのは、

あくまでも一時的な措置で、

目標は自ら食べられる状態に戻すことです。

少しずつ、食欲を戻してくれることを期待しますが、

経鼻チューブだと給餌する量も管理できるし、

容態が完全に安定するまでは

このままでいさせようと考えています。

 

経鼻チューブの装着を悩んでいる方!

今すぐ入れて!

食欲がないだけで、他に大きな苦痛がない状態なら、

経鼻チューブを入れることで、命が確実に延びるから!

 

クリティカルリキッドの他にも、

流動食を試す予定です。

そちらも、実際に試したらご報告しますね。

 

では!

 

 

2021年10月20日 (水)

【慢性腎障害 肝リピドーシス】介護ができる幸せ【高齢猫】

こんにちは。

 

何となくエモい気分なので、文章を書きます。

 

今、私はフクちゃんの介護をしながら生活しています。

幸いにも、コロナを機に仕事を減らしたし、

リモートで仕事をする環境も整っているので、

フクちゃんのそばにいる時間を十分に作れています。

仕事で半日ほど家を空けることもありますが、

今はその程度のお留守番をさせても、特に問題はありません。

 

今まで、たくさんの猫と暮らしてきました。

私の家には、私がうまれる前から猫がいました。

猫がいない生活をしたのは、これまで数年しかありません。

母親がどこかからもらってきたり、

兄が拾ってきたりと、いつも家族の一員に猫がいました。

 

ですが、それは大抵、家族の誰かによって我が家に連れて来られた猫で、

私が自分で選んだ猫ではありませんでした。

小学校6年生の時に、私のあとをついてきた猫をそのまま飼ったことはありましたが、

それも、「ついて来て居座ってしまったから受け入れた」という感じでした。

 

実家を出て、2号と暮らし始めて、

初めて自分の意思で「飼おう」と決めたのが、

サチとフクでした。

もちろん、それまでも猫が大好きだったし、

猫が一番の友だちだと思っていました。

ですが、サチとフクはそれ以上の存在になりました。

 

以前ブログに書いたように

サチは3回ガンに罹患し、あっけなく逝ってしまいました

喪失感はすさまじく、私はいまでもサチのことを思って泣きます。

でも、あまりにあっけなく逝ってしまったときに、

長患いしなかったのはお互いのためにもよかったな

と思ったのも正直な気持ちです。

私はとても弱い人間なので、

苦しみ、どんどん弱っていくサチを長期間見続けていたら、

きっと精神的に耐えられなかったと思います。

 

でも、今、フクちゃんを介護していて思うのは、

介護できて本当に幸せだなってことなんです。

トイレを失敗して床を汚したり、自分自身を汚してしまったりしても、

「あらあらしょうがないね」って思えるんです。

常にフクちゃんがどこにいるかを気にして、

何度も仕事を中断しなければいけないけれど、

でも、そうやってフクちゃんの面倒を見ていることが、

私は今、とても幸せです。

 

もちろん、つらいときもありました。

慢性腎不全だと診断されたときは、

平気な顔をして担当の先生と話していたけれど、

正直、心の中では「これはもうダメなやつだろう」と、

絶望を感じていました。

2号も、私から連絡を受けて、

職場で気分が悪くなったと言っていました。

2号は、自分自身が腎臓病を患っているので、

よりショックが大きかったようです。

 

また、それ以上に、口からの強制給餌は本当につらくて、

ストレスで湿疹が止まらなくなりました。

自分自身も痒くて仕方ないのに、

何度も何度も給餌を試みて、

そのたびに洗い物や洗濯物が増え、

2号に八つ当たりすることもありました。

 

でも、経鼻チューブを入れてからは給餌が楽になって、

フクちゃんの面倒を見ていること、

15歳まで生きてくれて、

これからも私たちのケア次第では生きていてくれることを

とても幸せに感じるようになったのです。

サチは、13歳で逝ってしまいましたから。

 

もちろん、最後まで何も病気をせずに、

老衰で静かに逝ってくれるのが理想です。

ですが、私は今、フクちゃんと出会えたこと

フクちゃんが我が家の一員になってくれたこと

そして、私たちのことを受け入れてくれていること

本当に嬉しいと感じています。

 

あと何年一緒にいられるのか、

もしかしたら1年もないのかもしれません。

でも、フクちゃんが生きようとしている限り、

私たちはフクちゃんと一緒に生きていきます。

生きる手助けをしていきます

 

本当に、本当にかわいくて仕方がないのです

おばあちゃんなのに、ずるいなあ、フクちゃん。

 

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サチの忘れ形見です。

大切に最後まで守り抜きます

 

 

 

 

2021年10月19日 (火)

【朗報】肝リピドーシス状態から脱しつつあります【慢性腎不全の高齢猫・経鼻チューブ装着済】

こんにちは!

さて、経鼻チューブ(カテーテル)を挿入してから

初めての診察の結果をご報告します。

 

ごらんください!!

 

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肝リピドーシスが改善されています!

 

TBILの値が1.6から0.6まで下がりました!

つまり、黄疸が消えつつあるのです。

もともと、肉眼で確実に確認できるほどの黄疸は出ていませんでしたが、

以前も書いたように、

目が黄色がかってギラギラしているように、

私には見えていました。

それがここ数日はないように思います。

 

ALPの値も334(なんでや阪神関係ないやろ)から199にまで

減少しています。

 

やったああああああああああああああああああ(泣)

 

腎臓の方、

特にBUNが数値的には悪化しているように見えますが、

急に食事をするようになったからだから、

そこまで心配する必要はない、

今はとにかく肝リピドーシスの治療を、とのことでした。

「頑張って面倒見てるからちゃんと効果が出てるよ」

とも言われましたあああああ。

ありがとう、先生!

 

とは言え、

相変わらず貧血状態が続いているので、

貧血用の注射(ダルベポエチン)を打ってもらいました。

これからも週に1回は当面打ち続けなければいけないだろうと

言われています。

この注射、染みるらしくて、

猫によってはギャッと悲鳴を上げる子もいるらしいのですが、

フクさんは微動すらしません。

ほんま、我慢強い子や。

お母さんそっくりや・・・・・・。

 

相変わらず、食欲は改善しません

まあ、チューブで栄養摂ってるから

身体が欲していないのかもしれませんね。

でも、自分の行きたいところに自分の足で歩いて行って、

まあまあ家の中も歩き回ってるんですよ。

ブラッシングすると、ゴロゴロと喜びます。

トイレも、お尻がちょっと出ちゃって失敗することはありますが、

ちゃんと自分の足で歩いて行って、

トイレで排泄しています。

立派ですよ、フクちゃんは

私も、こんな風に年をとりたいなあ。

 

さて、本日のお会計ですが、

診察料のほかに、

血液検査を詳しい項目までやったので、10450円掛かりました。

ダルエポチンの注射は3960円です。

シリンジも追加で購入しましたが、

前回は30円だったのに、今回は50円なのはなぜ・・・・・・。

まあ、数十円くらいどうでもいいですけど、

とりあえず、毎回2万円弱は掛かっていることを

知っておいてください。

ペットと暮らす、ペットの命を守るというのはとてもお金の掛かることだということ、

それを知っておいてください。

 

もちろん、ペット保険に入っていれば、

慢性腎不全は保険が適用されますが、

14年間保険料を払い続けるのも、結構な金額になるはずです。

また、保険に入っていても、療法食は保険適用外になることが多いでしょう。

クリティカルリキッドは1本800円ほどです。

1日1本あげたら、それだけで月に25000円ほど掛かるのです。

 

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我が家は、事情があって、ペット保険には入っていません。

それはもちろん、いざとなったら自腹を切る覚悟をしているからです。

 

私は、血統書付きの猫を飼うのも、保護猫を飼うのも、

どちらも選択として自由だと思っています。

我が家にも、保護猫と血統書付きの猫の両方がいて、

どの子も大切な家族です。

しかも、血統書付きといっても、超格安で譲っていただいたので、

おそらく、みなさんが予想する4分の1、5分の1の価格だったでしょう。

 

別に、20万、30万出して、血統書付きの猫を飼うのは否定しません。

ですが、もし、その子が病気になったときに治療費を惜しむようなことになるのなら、

その数十万はそこで使わず、

保護団体から保護猫を譲渡してもらうことを検討してはいかがでしょうか。

フクちゃんは保護猫です。

前の飼い主に置き去りにされた子です。

でも、本当にかわいいですよ。

 

猫を家族に迎えたい、と考えたときには、

その猫の一生でいくら掛かるのかを計算して、

最悪の事態も想定して、

ちゃんと面倒見られるのかを見極めてくださいね。

 

では、また! 

 

【こんなに簡単】経鼻チューブ(カテーテル)での給餌法【肝リピドーシスの高齢猫】

みなさん、こんにちは!

今日は、フクちゃんの診察日でした。

基本的に、毎週火曜か水曜に診察に行っています。

 

診察結果はまた改めてお知らせすることにして、

今日は、経鼻チューブ(カテーテル)での給餌について

詳しくご紹介していきたいと思います。

 

ぜーんぜん、難しくないんですよ。

 

まず、私は10mlのシリンジを使っています。

20mlのシリンジも勧められましたが、

シリンジが太いとそれだけ押し込む力が必要となるので、

私は10mlしています。

ただ、10mlのシリンジを4本用意してあります。

 

経鼻チューブでの給餌を開始してすぐは、

少量から始めなければなりません。

絶食状態だったわけですから、

突然満腹状態にさせてしまったら、

当然、身体がビックリしてしまいます。

ロイヤルカナンのクリティカルリキッドは、

体重4キロの猫の場合、1日190mlが適量ですが、

まずは1日20mlから始めました。

1回に給餌する量も10mlから始めて、

20、30と少しずつ増やして行きます。

 

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今日で経鼻チューブを入れて4日目になりますが、

今日は、30ml、20ml、30ml、20mlの4回で

100mlにする予定です。

 

では、実際に給餌している様子をご紹介します!

まず、シリンジを洗浄し、

人肌程度に温めた水を入れたシリンジを1本用意します。

特別な洗浄は必要ありません。

普通の食器洗い用の洗剤を使ってください。

 

クリティカルリキッドはよく振ってから使います。

シリンジをキャップの穴に刺し、

逆さまにしてシリンジで吸い出します。

 

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今回は20ml給餌するので、

シリンジを2本用意しました。

すでに開封済みのクリティカルリキッドで、冷蔵保存していたので、

電子レンジで5秒ほど温めて、人肌程度の温度にしました。

 

さて、これで準備完了です。

 

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まず、キャップを開けて

水の入ったシリンジを差し、

少しずつ、ゆっくりゆっくり、水を注入していきます。

 

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一通りチューブを通ればいいので、

量はそんなに入れなくて構いません。

私は2〜3ml程度入れています。

 

続いて、流動食(クリティカルリキッド)の入ったシリンジを刺し、

同様にゆっくりゆっくり注入していきます。

 

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この「ゆっくり」が非常に重要です。

「ゆっくり」の定義は人によって異なりますが、

どうやら私の「ゆっくり」は少々早かったらしく、

一度、水を吐いてしまいました

また、たまに胃から逆流してくるようで、

口の周りが汚れていることがあります。

テレビでも観ながら、のんびりゆっくり少しずつ

やっていくのがいいでしょう。

ゆっくりすぎて悪いことは何もありません

 

流動食(クリティカルリキッド)の注入が終わったら、

最後にまた水を注入します。

チューブを洗い流す意味合いもありますし、

水分を摂取させる意味合いもあります。

エリザベスカラーが邪魔で水も飲みにくいし、

腎臓が悪いと脱水症状を起こしやすいので、

水分を与えることは大切です。

チューブに流動食が残っていないことを確認してください。

私は4〜5ml入れるかなあ。

 

はい! これで終わりです。

簡単でしょう?

こんなに強制給餌が楽になるなんて

ほんと、夢のようです。

 

動画を撮ってご紹介したかったのですが、

今回は一人で給餌したので

撮影手がいませんでした。

また今度、撮影しますね。

 

では!

 

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2021年10月17日 (日)

【QOL急上昇】経鼻チューブは全然かわいそうじゃない!【強制給餌・肝リピドーシスの高齢猫】

みなさん、こんにちは。

フクちゃんの経鼻チューブ装着から一夜が明けました。

 

昨日はあまり詳しく書かなかったので、

経鼻チューブについて詳しく紹介していきたいと思います。

 

まず、結論としては、

経鼻チューブ、さいこうおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

です。

 

経鼻チューブ装着をためらっていた1週間前の自分をぶん殴って、

ケツの穴にチューブ入れたろか?!

ってくらい、

経鼻チューブは素晴らしいものでした。

いや、もっとね、気軽に、カジュアルに使っていいですよ、

経鼻チューブ!

 

詳しく見ていきましょう。

 

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まず、鼻にチューブが通されていて、

このチューブ(カテーテル)は胃まで続いています。

フクちゃんの場合は、7フレンチです。

「フレンチ」という単位は聞き慣れませんが、

通常、チューブやカテーテルのサイズは「フレンチ」で表記します。

 

7フレンチは、円周7.33mm、外径2.333mmです。

 

経鼻チューブを入れる判断が間違っていないか、

セカンドオピニオンを仰いだときには、

8フレンチでいいんじゃない?と言われたのですが、

2号が「8?! 太くない? 人間が使うサイズだよ?!」と言い、

かかりつけの先生も、「8?! 6にしようと思ってたんだけど?」

と仰るので、

とりあえず、できるだけ太めのものにチャレンジするということで

お願いして預けたところ、

7フレンチになっていました。

 

8フレンチでも入ったのかもしれませんが、

太ければ太いほど、猫が違和感を覚える可能性が高くなります。

逆に細いと詰まりやすくなります。

まあ、完全に液状のものしか与えないなら、

6でも7でも8でもそれほど変わらないとは思います。

太ければ、それだけ液体が流れていくスピードが節約できる、

というくらいではないでしょうか。

このチューブは額に2カ所で縫い付けられています。

黒い糸で縫われているので、ちょっと見にくいかもしれませんが、

こうなっています。

 

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縫う?! 猫に縫い付けるなんて残酷じゃない?!

って思う方もいるかもしれませんが、

人間だって、怪我をしたら縫うことありますよね?

麻酔してれば縫うのもさほど痛くないし、

縫った後も、別に痛くないはずです。

ですから、縫うことはそんなに大げさに捉えなくていいと思います。

接着剤で貼り付けるというやり方もあるようですが、

特に提案もされなかったし、

接着剤だと毛がハゲてしまうらしいので、

女の子にそんなことはできません!

(かわいい男の子にもできませんが)

 

チューブは額を通って、エリザベスカラーに貼り付けられています。

張り替えが簡単なように、養生テープを使うのがいいでしょう。

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 先端にはキャップが付いています。

ピンクでかわいい。

このキャップを開けて、液状のものをシリンジで流し込んでいくのです。

 

昨晩、早速ロイヤルカナンのクリティカルリキッドを20cc与えてみました。

 

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クリティカルリキッドの蓋には、

2種類のシリンジに合わせた2つの穴がありますが、

 

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小さい方の穴にちょうどいいシリンジが、

7フレンチのチューブにはピッタリです。

 

シリンジって一言で言っても、

先端の太さ、色々あるの、知ってましたか?

強制給餌が必要だと分かって、

すぐにシリンジを100均に買いに行ったのですが、

先端に針を取り外しできるタイプでした。

 

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針を取り外しても使えるのですが、

先端部分がとても短くなるので、

何かに差し込むことはできなくなります。

 

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もう一つ、医療現場で使っているシリンジも入手したのですが、

こちらも先端部分が短く、

クリティカルリキッドのキャップの穴に差し込むことはできません。

 

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先端部分が短いと、

経鼻チューブに仮に入ったとしても安定しません。

 

8フレンチのチューブにちょうどいいのは、

クリティカルリキッド用に動物病院で購入したシリンジでした。

 

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ただ、これ、クリティカルリキッドを買っても付いてこないんですよねえ。

別に買わなきゃいけないんです。

病院で30円で売ってくれますけどね。

でも、何百本買っても付いてこないのは、

ちょっとサービスとしてどうなのかなあと思います。 

 

給餌の手順としては、

水を流し込む→フードを流しこむ→水を流し込む

です。

水もフードも、人肌程度に温めておかなければいけません

お腹がビックリしちゃいますからね。

水を流し込むのは、

チューブが詰まっていないことを確認するため、

また、チューブを洗浄する意味合いがあります。

ごくごく普通の水で構いませんが、

我が家では浄水ポットで濾過した水を使っています。

 

クリティカルリキッドは、

開封後2日以内に使い切らなければいけない

冷蔵庫で保存しなければなりませんが、

シリンジに移した状態で電子レンジで軽く温めていいと、

ロイヤルカナンに電話して確認済みです。

10ccなら500wの電子レンジで5〜7秒程度温めれば十分です。

 

私が、経鼻チューブの装着に抵抗を感じていたのは、

フードを流し込む際に違和感があるのではないか、

苦痛があるのではないかと思っていたからです。

ですが、

そんなの全然ありませーーーーーーーーーーーーん!

正直、何かを流し込まれているのも気付いていないレベルです。

 

ねえ、あんなに泣きながら口から強制給餌していた私、何だったの?

抗うつ剤なんて要らなかったんじゃない?

もう最初から迷いなくチューブ入れればよかった。

私もフクちゃんも、一気にストレス解消

見てください、この穏やかな寝顔。

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チューブ入れる前は、

私から逃げまくって、暗闇からギラギラした目で私を見ていました。

もう、レイテ島の日本兵のようでしたよ。

『野火』を思い出しましたもの。

恐怖と飢餓感でそうなってたんでしょうね。

 

エリザベスカラーがたしかに鬱陶しそうと言うか、

まだ慣れない感じはあります。

昔、フクちゃんのママに試したように、

カップラーメンのカップでカラーを自作することも考えたのですが、

 

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とりあえずはこのまま様子を見ます。

チューブを外してしまっては大変ですから。

 

もし、経鼻チューブの装着をためらっている飼い主さんがいたら、

全力で伝えたい。

今すぐやって!

猫のためにも、飼い主さん自身のためにも!

やめるのも簡単なんだから、とりあえずやってみて!

 

これから、少しずつ1日の給餌量を増やしていきます。

とりあえず1週間はクリティカルリキッドのみ給餌する予定です。

吐きもしないし、問題なく給餌できているからです。

1回に与える量は最大で40ccを目安にするよう言われているので、

これからは1日に4〜6回程度は給餌しなければいけません。

もう授乳ですね。

毎回洗うの大変だし、シリンジをあと数本購入しておこうと思います。

 

さて、みなさん気になるのは、

経鼻チューブの装着にいくら掛かったか、ですよね?

2万くらいかな〜と思っていたのですが、

フクちゃんのかかりつけの病院では、

3300円でした。

えええ・・・・・・ゼロ1個足りないとかじゃないよね?

まあ、いくら掛かってもやるつもりだったけど、

それにしても安い・・・・・・・。

いつも丁寧に診察してくれるし、

絶対に偉ぶらないし、いい病院です。

いつも有り難うございます!

 

次回は、実際に給餌している様子を紹介できたらと考えています。

 

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※このブログの更新は、Twitterの@rescue_lost_catでお知らせしていますが、

Twitterでご質問など送っていただいてもお答えできません。

パスワードが分からず、もはやログインできないのです・・・・・・。

何かございましたら、ブログにコメントをお願いします。

2021年10月16日 (土)

【肝リピドーシス】経鼻チューブを装着しました【高齢猫・慢性腎不全】

こんにちは。

やっと追い付きました。

本日の出来事です。

 

実は、来週の月曜に、

より高度な検査ができる専門の病院にフクちゃんを連れて行くつもりでした。

肝リピドーシスになったのは、

絶食状態が続いているからだと推測されていますが、

仮に食事をとっても改善しないのならば、

他に原因を探らなければなりません。

ならば、早いうちにエコーなどできることは全部やっておこう、

そう思ってアポを取ってありました。

 

が、火曜日の診察以降、

フクちゃんの食欲は落ちる一方です。

クリティカルリキッドは吐くし、カリカリも1日に数粒のみ。

このままでは死んでしまうのではないか

人間にとっての数日は、猫にとっては数週間なのではないか、

そう思い、獣医師に相談したところ、

肝リピドーシスは早めに対応した方がいい

給餌は必須、と言われたので、

数日でも待っていられるかと、

本日、かかりつけの病院に行ってきました。

 

現在のフクちゃんの姿です。

 

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経鼻チューブを装着してもらいました。

これで鼻から液状のフードを摂取することができます。

無理矢理給餌する必要がなくなります。

 

経鼻チューブについては、

早くからかかりつけの先生に打診されていましたが、

私はそこまでしたくない、かわいそう

と思っていました。

 

が、口からの強制給餌に私が苦労している様子を見た2号が、

「チューブ付けるのもアリだと思うよ」

と言い始めたので、

猫に経鼻チューブを着けることについて、

私も詳しく調べてみました。

 

2号は病院で働いているので、

日常的に経鼻チューブを装着している人間を見ています。

別に本人そんなに違和感もないし、

味覚も感じないから、

味が嫌いでも食べられるんだと言います。

私が思っているよりも、“よくあること”みたいです。

 

鼻に装着する処置も、それほど大変なものではなく、

チューブを顔の皮膚に縫い付けなければなりませんが、

局所麻酔ででき、日帰りでできます。

装着後はエリザベスカラーを着けて暮らさなければならないのが難点ですが、

もともと活発な動きをするわけではないフクちゃんにとっては、

そこまで不便は感じないのではないか、

そう思うに至りました。

そして何よりも、死んでほしくない、生きてほしい

そう思って、経鼻チューブの装着を決意しました。

 

朝、病院に預けて、夕方にお迎えに行ってきました。

装着後、クリティカルリキッドを試しに10cc与えてみたところ、

特に吐いたりはしなかったそうです。

お迎えに行った私の顔を見て、

フクちゃんは元気よくア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!!

と鳴きました。

元気だ、元気だよ、フクちゃん!

 

帰宅したフクちゃんは、ウロウロ歩き回り、

少し落ち着かない様子をしていますが、

ウロウロ歩き回る元気があるのが嬉しい限りです。

アホの同居男猫どもは、カラーを着けたフクちゃんを

遠巻きに見守るばかり。

 

いつも、「女の子には優しくしなさい、ましてやフクちゃんはおばあちゃんなんだから、

何でもフクちゃんを最優先にしなさい」と教えているのに!

ちゃんと!エスコート!して!

 

これで食事がとれない状況は改善するはずです。

まずは肝リピドーシスの状態を抜け出さなければ。

 

経鼻チューブを通しての給餌については、

また報告しますね。

 

では、また!

【慢性腎不全の猫】強制給餌はつらすぎる【食べなければ死ぬけれど・終末医療の是非】

みなさん、こんにちは。

 

先日、10/12の受診についてご報告しました。

本日は16日です。

12日に肝リピドーシスが発覚し、

強制給餌をしなければ命の危険にさらされることが分かったわけですが、

強制給餌がどれほど大変か、

どれほどつらいか、私のケースをまとめたいと思います。

 

よく、「食欲ないならちゅ〜るあげれば?」って言われるんですけど、

もともとフクちゃんはちゅ〜るを食べません。

全く興味を示しません。

それどころか、

ウェットフードも食べないし、スープも舐めないし、

刺身やチキンなども一切食べません。

カニカマをあげたときは、走って逃げていきました。

フクちゃんはカリカリ一択

カリカリしか食べないのです。

 

そのカリカリを自力では食べられなくなったので、

ちゅ〜るをシリンジで口に無理矢理突っ込んでいました。

が、総合栄養食タイプがあると言っても、

ちゅ〜るだけで一日分の栄養を採るためには、

かなりの量を与えなければなりません。

 

通院を始めて1ヶ月。

私はすっかりフクちゃんに嫌われてしまいました

私の姿を見るとスッと逃げていきます。

 

フクちゃんを初めて見たのは15年前

まだ子猫でした。

そのフクちゃんを引き取って14年半。

フクちゃんが迷子になったときに、

不眠不休で探し続けたのは私です。

空き家の床下にまで潜って探したのは私です。

無事家に帰って来られて、

最初は捕獲器の中で唸っていたけれど、

二人きりになったら突然我に返って、

「おねいさん!おねいさん!オデ、オデ、帰って来ただよ」

って、思い切り甘えて来たじゃん、フクちゃん。

 

なのに今は、同じ部屋にすらいたくない。

同じフロアにすらいたくない。

3m以内に近付くなという態度。

 

さすがに傷付きますよ

正直、毎週病院に連れて行くのは大変だし、

家にいるときも、どこにいるのか、

オシッコはしたのか、水は飲んでいるのか、

具合悪そうにしていないのか気にしているから、

私もストレスがマックスになっています。

 

でも、フクちゃんを助けたい

フクちゃんにはもう少しでいいから生きていてほしい。

その気持ちで、ずっと面倒を見ています。

 

フクちゃんは強制給餌を嫌がります。

何よりも、無理矢理口をこじ開けられるのが嫌なようです。

しかも、好きでもない食べ物——フクちゃんにしてはもはや謎の物体でしょう——を

口の中に入れられるわけです。

そりゃ嫌ですよ。

嫌がってるのが分かるから、

私もつらくて、強制給餌するたびに泣きます。

「ごめんねフクちゃん、お願いだから飲み込んで」

そう言いながら口を押さえつけます。

 

強制給餌までして生きさせるべきか

私は、以前から強制給餌をしたことを後悔する友人の話を聞いていました。

「全く食べる気がないのに無理矢理与えてしまった」

そう言っていました。

その話を聞いたときに、

同じような状況になったら、もう無理矢理食べさせず、

静かに逝かせてやりたい、そう思いました。

 

ですが、フクちゃんはまだ食べる気はあるんです

ご飯だと呼べば来るし、数粒であっても食べるんです。

でも、どうしてもうまく食べられない。

しかも、腎臓の値は落ち着いているんです。

これが腎臓ももはやステージ4なら、

もう嫌がることはしません。

 

人それぞれ考えがありましょうが、

私は、ペットを安楽死させることを否定しません

よく、「自然に任せて死なせるべきだ」と安楽死を否定する人がいますが、

そもそも、ペットにしている時点で〈自然〉に反するんです。

愛玩動物にした段階で、それは人間のエゴなんです。

 

もし自然のまま、野生のままで生きていたら、

フクちゃんは15歳になる前にとっくに死んでいただろうし、

今の状態でも、外敵に捕食されて死ぬでしょう。

人間が愛玩動物として猫を選び、

そして獣医学が発達したために、

猫は寿命が延び、それにともなって多くの病気に罹患するようになりました。

家の中に入れてかわいがり、

定期的に医学的なメンテナンスをして長生きをさせておきながら、

死ぬときだけ「自然に任せて」というのは、

あまりにも人間の身勝手な考えだと思います。

安易な安楽死はもちろんするべきではないけれど、

同時に、安易な延命処置もするべきではない

それが私の考えです。

 

フクちゃんは、まだ生きようとしています

ご飯を食べない以外は、

他の猫たちにすり寄っていき、

暖かい日差しが注ぎ込んでいるときには、

フローリングでお腹を見せて気持ちよさそうにお腹を見せています。

私しか家にいないときは不愉快そうな顔をしていますが、

2号が帰ってくると喜んで出てきて、

ベッドで一緒に寝ています。

 

私は今までたくさんの猫の最期に立ち会ってきました。

フクちゃんは、まだ明らかに「苦しい」より「楽しい」方が大きいように見えます。

ですから、

生きる手助けをしたい、それが私たち家族の現段階の考えです。

 

強制給餌はシリンジで行っていましたが、

100均で買ったシリンジも、医療用のシリンジも、

どちらも細くて、また中にちゅ〜るを入れて押し込むのに、

かなり力を要して、シリンジをうまく押し込むことが出来ず、

給餌に手間取っていました。

手間取れば手間取るほど、フクちゃんの負担になります。

 

そこで、こちらの給餌専用のシリンジを購入しました。

森永のワンラックという注入器です。

 

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この注入器には大きな特徴が2点あります。

①押し込むのが楽。

②放射状に液体が出るので、安全。

 

まず、①ですが、

シリンジ自体の直径が太めで、

押し込む部分がリング状になっているので、

親指の背で力を加えやすいのです。

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つまり、給餌に手間取る可能性がより少ないのです。

 

また、②ですが、先に専用の乳首を取り付けることができます。

哺乳瓶の乳首のようなものです。

こちらには穴が2つ開いているので、

注入器内の餌がまっすぐではなく、

左右斜め前の2方向に出てきます。

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これの何がいいかというと、

まっすぐ直接勢いよく液体が出てくると、

気管に入ってしまう危険性があるのですが、

それを避けることができるのです。

ちゅ〜るのようなドロッとした餌であっても、

スムーズに出てくるサイズの穴です。

しかも、この乳首は買い換えることもできます。

 

この注入器と同時に、

よりカロリーの高い、猫用の介護食も購入しました。

ペットラインのキャネットミルメルです。

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かつお味まぐろ味があります。

 

少しでも強制給餌する量が少なくて済むように、

カロリーの高いものを買ったのです。

腎臓への影響も本来は考慮すべきなのですが、

とにかく今は食べさせないといけないから、

食べられるものを優先して与えろ、

そう言われているのでカロリー優先で購入しました。

が、それでも1日に5~6袋は与えなければいけないので、

給餌回数はかなり必要となります。

フクちゃんは、少量であれば、

注入器を使ってこのフードを食べてはくれます。

  

前回のブログで紹介した、

ロイヤルカナンのクリティカルリキッドはどうだったのか。

結果から言うと、ダメでした。

まず、フクちゃんの体重(4キロほど)だと、

1日に190ml与えなければいけません。

1本200ml入っているので、ほぼ1本です。

お金の問題ではなく、量的にどう考えても多すぎます

だって、人間で考えてみてください。

80歳近いおばあちゃんに1日に2リットル水を飲めって言われて、

飲めますか?

どう考えても無理ですよね。

 

実際フクちゃんは、少量なら飲み込みますが、

1回に10ml与えると飲み込むのを嫌がり、

無理矢理飲み込ませても、結局吐いてしまいました。

1回10mlだとしても19回それをやらなければならないのです。

私自身もその事実にかなりのストレスを感じ、

かなり無理矢理給餌しようとしてしまいました。

嫌がるフクちゃんは逃げ出して、ピアノの後ろに隠れてしまいました。

その後、やっと出てきてくれたフクちゃんは、

口の周りをクリティカルリキッドでガビガビにしていました。

 

かわいいフクちゃんを、

しかも女の子のフクちゃんをこんな姿にしてしまった

私はそのことがつらくてつらくて、

フクちゃんの口をウェットティッシュで拭きながら、

おいおい泣きました。

自分がこんな目に遭わされたらどうだろう、

私は最期まで美しくいたい、

女としてのプライドを保ちたい、

そう思っているので、

フクちゃんをクリティカルリキッドまみれにすることは

本意ではありません。

 

フクちゃんのためを思ってやってきたことだけれど、

どう考えても悪循環になっている、

しかも、私が給餌するたびに泣くので、

その姿を横で見ている2号にもストレスを与えることとなっています。

でも、給餌しないと死んでしまう、

ジレンマに苦しんだ末に、

私たちはフクちゃんの家族として1つの決断に至りました。

 

次回に続きます。

 

【危機】肝リピドーシス発症【慢性腎不全の高齢猫】

みなさん、こんにちは。

そろそろリアタイに追い付きます。

今週火曜日、10/12の受診についてのご報告です。

 

この日は、とても時間が掛かりました。

家を出てから帰宅するまで3時間。

フクちゃんも私も、クタクタになりました。

 

それはともかく、

この日はしっかりと血液検査をしたいから、

前の日から食事は抜くように言われていました。

とは言え、

フクちゃんはここ数日食欲がなく、

一度4.4キロにまで回復していた体重が4.2キロに減少していました。

食事を「抜く」のはむしろ簡単です。

抗うつ剤の効果も、

何かだんだん失われているように思えました。

ご飯だと呼ぶと食べに来るけれど、

数粒食べては辞めてしまう状況。

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とにかく食べてくれないのが心配だったのですが、

血液検査にその影響は如実に現れていました。

 

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TBIL(総ビリルビン)の値が異常に高いことが分かります。

すなわち、黄疸が現れているのです。

また、GPT/ALT(グルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ)の値も高すぎます。

これはすなわち、

肝臓に異常が起きていることを示しています。

肝リピドーシスの症状が出ているのです。

 

肝リピドーシスというのは、

体内の脂質が肝臓に溜まることで、

肝臓が正常に機能していない状態を言います。

肝機能障害が起きているのです。

特に、もともと肥満傾向にあった猫が、

絶食状態に置かれることで発症することが多いようです。

フクちゃん、まさにそれ。

 

そして、肝リピドーシスというのは危険な状態です。

フクちゃんは、腎不全は落ち着いているけれども、

何らかの原因で食欲が異様に下がって食べられないため、

肝リピドーシスになってしまいました。

そして、この状態から脱するためには、

とにかく食べてもらわなければなりません。

強制給餌でも何でも、食べてもらわないと死にます

 

担当の先生には、

抗うつ剤は効果が出てないからいったん中止し、

試しに流動食をあげてみたらどうかと言われ、

1本試しに買って帰りました。

ロイヤルカナンのクリティカルリキッドです。

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これまでも、

ちゅーるをシリンジで強制給餌するなどしていましたが、

なかなかうまくいっていませんでした。

このクリティカルリキッドは液状です。

ミルクのような白い液体です。

 

ああ、これなら強制給餌しやすいやないか!

そう思って家に帰り、

キャリーケースから出してすぐに、

試しに5ccほどあげてみました。

口をこじ開けるのは嫌がりますが、

チャムチャムして飲み込んでくれます。

ああ、希望が見えてきた・・・・・・

そう思い、Amazonでクリティカルリキッドを3本注文しました。

病院では1本1100円で購入したのですが、

Amazonだと800円ほどで買えます。

 

よし、これで頑張ろう。

ちゅーるなんてポーイや!

そう思い安心したのですが、

そんなにうまくは行かないのでした・・・・・・。

 

ちなみに、また貧血の症状が出ているので、

今後は週1で必ず造血剤の注射を打つ必要があること、

これ以上血が薄まるのも問題なので、

点滴の頻度を2日に1回から3日に1回に変更するように言われました。

あ、書き忘れていたかもしれませんが、

9月28日以降、点滴の頻度は2日に1回になっていました。

症状の改善が見られていたので。

 

続きはまた。

 

 

 

2021年10月15日 (金)

【慢性腎不全闘病記】セミントラ服用開始【高齢猫の介護】

さて、みなさんこんにちは。

前回から1週間後の受診です。

10/5です。

この日は、いつも診てくれている先生が不在で、

代わりに院長先生が診てくれました。

 

抗うつ剤で食欲が少し回復したように思えること、

嘔吐は特にないことを伝えたところ、

このまま3日に一度のペースで抗うつ剤を服用するよう指示されました。

フクちゃん、ラリったのは最初の一回だけで、

その後は服用しても特に異常は見られません。

 

この日は血液検査も簡易的なもので、

異常がないことだけ伝えられ、データはもらいませんでした。

 

この日の診察で一番皆さんに報告すべきは、

セミントラの服用を開始する旨を先生に伝え、処方してもらったことです。

 

慢性腎不全が発覚したことにあたって、

先生からいくつかの薬の服用を勧められました。

以前の記事で書いたように、サプリメントは最初から候補に入れていません。

薬として勧められたのは、

フォルテコール

セミントラ

ラプロス

です。

セカンドオピニオンを仰いだところ、

セミントラかラプロスの2種類のうちどちらかがいいのではないかと言われたので、

セミントラを選びました。

 

なぜかというと、セミントラは飲ませやすいからです。

シロップタイプなのです。

一方、ラプロスは錠剤です。

私は、猫に薬を飲ませる才能があると信じていたのですが、

フクちゃんは、それ以上に薬を飲ませない天才でした。

抗うつ剤は錠剤なので、最初は口に放り込んでいたのですが、

5分後にプッと吐き出したのを見て驚きました。

5分も隠してたの?って。

 

その次も無理矢理口に放り込んだら、

舌を噛んでしまったらしく出血しました。

申し訳なくて泣きました。

それ以来、抗うつ剤は潰して粉状にして飲ませていましたが、

やはり手間も掛かるので、シロップタイプだととても助かります。

 

セミントラは毎日飲ませるのですが、

体重4キロの猫の場合わずか1mlで構いません。

しかも1日1回!

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 ↑ 専用シリンジの1の目盛りまでです。

 小さじ5分の1杯です。

 

これならば、口の中にチュッと入れてもそれほど違和感もないようで、

チャムチャムしてその後はそれほど気にしている様子もありません。

苦味もそれほどないんでしょうね。

 

セミントラにどのような効果があるかというと、

まあ、簡単に言うと、腎不全の進行を抑えてくれます。

腎不全(腎障害)が起きている猫は、

尿にタンパクが漏れ出している傾向があります。

本来、身体に必要なタンパクが漏れ出しているため、

命を縮める要因となってしまいます。

それを防いでくれるお薬です。

セミントラのHPは腎不全(腎障害)についても詳しく書いているので、

参考になります〜。

ただ、処方量が書かれていないんだよな。

何でだろう。

 

ちなみに、セミントラ、かかりつけの病院では6600円でした。

30ml入っているので、

体重4kgの猫の場合、1ヶ月分です。

なかなか良心的な価格設定ではないでしょうか。

 

というわけで、そろそろリアタイに追い付きそうですね。

この次の診察はまた1週間後です。

フクさんに異変が起こります。

 

では、また。

 

 

2021年10月13日 (水)

【フクちゃん3回目の通院】点滴の成果が見えてきた【慢性腎不全の猫・食欲増進剤】

みなさん、こんにちは!

 

やることは山ほどあるのですが、

正直、フクちゃんの介護でストレスがマックスになっています。

湿疹が止まらず、今日は午前中はフクちゃんの病院、

午後は自分の病院に行きました。

仕事もやらなきゃいけないのに・・・・・・。

 

とにかく気持ちが落ち着かないのでブログを書きます。

同じ気持ちの誰かに届きますよう。

 

さて、話は少し遡り、3回目の通院のお話です。

9月28日に行ってきました。

(ごめんなさい、以前の記事、時系列を間違えていたので訂正してあります)

すでに自宅で6回、点滴を終えています。

 

血液検査の結果は以下の通りでした。

 928-2

前回の血液検査は22日でした。

よくなっているの、分かりますか?


BUN(尿素窒素)、CRE(クレアチン)の値は、

恐らくこれ以上よくなることはない、

この値をキープするのを目指せばいいと言われました。

この状態だとステージ3でいられるってことですね。

 

HGB(ヘモグロビン)の量も増えて、

貧血状態を脱していることが分かります。

実際、足取りもしっかりするようになりました。

 

ですが、相変わらず食べません

ご飯の時に呼ぶと来ます。

食いつきもいいんです。

ハグハグ言いながら食いつくのですが、

すぐに食べるのをやめてしまいます

私自身、薬の副作用で味覚障害が出やすいので、

味覚障害が出ているのではないか、

亜鉛を摂ったらどうか、と聞いてみたのですが、

亜鉛は皮膚炎の猫に処方することはあるけれど、

味覚障害で出すケースはない、と言われました。

まあ、猫はしゃべれないので味覚障害があるかどうか、

分かりませんもんね。

 

で、食欲を増進させるために、

抗うつ剤(ミルタザピン)を飲ませることになりました。

ミルタザピンは人間にも使われる抗うつ剤ですが、

副作用として「食欲増進」症状があります。

それを利用するために、

うつではないけれど、抗うつ剤を服用させるのです。

本来は3日に1回飲ませるけれど、

まずは2日連続で飲ませて、その後は3日に1回のペースで試してみよう、

と言われました。

恐らく、人間用と同じものでしょう。

1錠を4分割したものを渡されました。

 

で、早速その日、飲ませてみたのですが・・・・・

フクちゃん、ラリっちゃいました

急にテンション上がって鳴き始めて、

やたらと体を舐めていました。

明らかに様子がおかしい。トリップ状態www

人間の場合、抗うつ剤って効き始めるのが遅いので、

こんなに早く効果が出るものか?と思ったのですが、

2号が言うには、

「猫にとっては量が多めだから効果も出やすいのではないか」

とのことでした。

 

肝心の食欲の方ですが、

少し改善したかな、という感じでした。

ただ、やはり好き嫌いがハッキリしてるし、

1回に食べられる量も少ない。

でも、前よりは食べる気力があるように見える

そんな感じですね。

画像は、28日の診察前、ツトムと仲良く並んで寝ているフクちゃんです。

Img_9952-2

 

さて、また診察は1週間後です。

 

ちなみに、ミルタザピンは4回分で1430円でした。

ご参考になさってください。

 

 

 

2021年10月11日 (月)

腎不全とは【猫の病気・慢性腎不全と急性腎不全の違い・治療法】

こんにちは!

 

前回お伝えしたように、

我が家のかわいいフクちゃんが慢性腎不全になってしまいました。

では、【慢性腎不全】とはどういう病気なのか

【急性腎不全】とどう違うのか

私も素人ではありますが、分かる限りで説明していきたいと思います。

 

★そもそも、腎臓って何のための臓器なの?

腎臓の主な役割は、尿を作ることです。

そして、その際に、

体に必要なものと不要なものを分別することです。

腎臓まで巡ってきた血液には、

体に必要なものと不要なもの、両方が含まれています。

腎臓はこの血液を濾過し、

必要なもののみ体内に残し、不要なものを尿として体外に排出しているのです。

不要な老廃物や多すぎる塩分を排出してくれるという点で、

体の中を掃除して、体内のバランスを整えている、と言ってもいいでしょう。

つまり、腎臓がうまく働かないと、

体に本来必要な水分や物質が排出されてしまったり、

逆に不要な塩分や水分を排出してしまったりと、

体のバランスが崩れ、色々な影響が出てきてしまうのです。

 

★急性腎不全と慢性腎不全の違いって?

急性腎不全はその名の通り、突然腎臓がうまく働かなくなる症状を言います。

最近は、急性腎障害という方が一般的なようですが、

「急性腎不全」の方がまだ一般的には使われているように思うので、

とりあえず「急性腎不全」で通していきたいと思います。

 

数時間〜数日の間になんらかの理由で腎機能が正常に働かなくなることがあります。

これが、急性腎不全です。

猫の場合だと、食欲がなくなったり、嘔吐や下痢をしたり、

かなり悪い状態だとまったくおしっこが出なくなることもあるようです。

ただ、早めに治療を受ければ治ることもあるし、

そのまま慢性腎不全に移行することもあります。

 

一方、慢性腎不全(慢性腎障害)は、

ゆっくりと少しずつ腎臓の機能が失われていく症状を言います。

少しずつ進行するので、

猫の場合でも人間の場合でも、

腎障害が進んでいることに気付かないことが多いようです。

猫の場合、慢性腎不全はステージ1〜4に分けられます。

ステージ1  腎臓の機能が33%以上残っている。元気な状態。特に異常はない。
ステージ2  腎臓の機能が25%以上33%未満の状態。多飲多尿の症状が見られ始める。
ステージ3  腎臓の機能が10%以上25%未満の状態。食欲が減退し、元気がなくなる。毛艶が悪くなり、貧血になることもある。
ステージ4  腎臓の機能が10%未満しか残っていない状態。ステージ3で見られる症状がより顕著に現れる。

フクちゃんは今、ステージ2寄りの3という感じです。

 

★慢性腎不全って治るの?

残念ながら、一度失われた腎機能は戻らないそうです。

人間も、腎臓の悪い人は透析をしたり、腎臓移植を受けたりしていますよね。

猫も同様です。

ですが、猫の透析や腎臓移植はまだまだ一般的ではありません。

透析を行っている病院は検索すると見つかりますが、

詳細は私には分かりません。

恐らく、透析を行うのはステージ4になっている猫だと思われるのですが、

ステージ4でかなり具合が悪い猫に透析をして命を繋ぐことが正しいのか、

これは詳しく調べてから考えたいと思います。

飼い主さんによっても判断は異なるでしょう。

 

とりあえず、フクちゃんはまだステージ3です。

ですので、できるだけ悪化させないよう、

このままステージ3の状態を保つようにするしかありません。

15歳と高齢なので、

また他の病気を併発するかもしれないし、

もしかしたら数年後にステージ3のまま老衰で死ぬかもしれません。

ですので、とりあえず今できることをやって、

フクちゃんのQOLをできるだけ保ってあげる、

それが私のできることだと考えています。

 

★慢性腎不全の治療って何があるの?

①輸液の点滴

②療法食

③投薬治療

④サプリメント

大きく分けると、この4つではないかなと思います。

透析は除外しておきます。

 

現在、フクちゃんは①〜③を試しているところです。

①の輸液の点滴については、前回のブログで触れました。

やっているところの動画など撮りたいのですが、

二人がかりでやる作業なので、

撮影する人手がなく、撮影できていません。

一度撮ってみたんですけど、何も伝わらない動画になりました。

 

②の療法食ですが、

リン、タンパク質、ナトリウムなどを抑えた食事です。

腎臓がうまく機能していないため、

体の中に余分なリン、タンパク質、ナトリウムが溜まっているので、

それを食事でさらに取り込まないようにするのです。

 

フクちゃんはカリカリしか食べないので、

カリカリのサンプルを病院でいくつかもらいました。

 

まずは定番のロイヤルカナン。

腎臓サポート

腎臓サポートスペシャルがあります。

スペシャルの方が、猫にとって食べやすい風味だけれど、

リン、タンパク質、ナトリウムの含有量は多いようです。

フクちゃんは、スペシャルの方を好みました。

 

それ以外に、

ペットラインのダイエティクス キドニーキープもいただいたのですが、

フクちゃんは全く食べませんでした。

ごめんなさい。

猫によって好みがあるので、食べる子は食べると思います!

というか、

腎臓サポートスペシャルも食べたのは最初だけで、

その後は食べなくなってしまいました。

そこで、今は、療法食でなくても食べさせることを優先しようということで、

療法食ではない、腎臓に配慮した総合栄養食を与えるようにしています。

「和の究み 腎臓ガード」だったり、「懐石 Zeppin 腎臓ケア」だったりと、

とりあえず、「腎臓」と付いてないより付いていた方がいいだろう、

という基準で選んでいます。

ちなみに、フクちゃんが食べなかった腎臓サポートスペシャルは、

他のオス猫たちが「うまいうまい!それくれそれくれ!」と食べています。

なんなのあの人たち・・・・・・。

健康な猫が食べても何の問題もないので、

無駄にはなりませんね・・・・・・。

 

 

③の投薬治療ですが、

現在、セミントラという薬を与えています。

これについては、また後日詳しく説明します。

 

最後、④のサプリメントですが、

我が家では与えていません。

病院では、イパチキンアゾディルの2種類を提案されました。

が、私はどうにもサプリメントに対して懐疑的なんですよね。

本当に効果があるなら医薬品として認証されているはずだ、

というのが私の個人的な考えです。

一応、他の獣医師にも相談したのですが、

「気休め」と言われたので、飲ませないことにしました。

フクちゃんを診てくれている先生は、

「結構効果がある」と言っていたので、

どう判断するか、主観も働くのかなとは思いました。

飼い主さんでご判断ください。

我が家は、「必要ない」という判断です。

 

さて、長くなりました。

とりあえず、今回はここで終わりにしましょう。

もう3時じゃん!!!

 

ではまた!

 

 

 

2021年10月10日 (日)

フクちゃんが慢性腎不全になりました【15歳の高齢猫・治療開始】

ご無沙汰しています。

管理人1号です。

 

迷い猫捜索応援団が解散してもう何年でしょうか。

我が家は今、4匹の猫と暮らしています。

最高齢が15歳のフクちゃん。 

 

Tempimageensvzy

正確な誕生日は分かりませんが、

15歳半くらいであることは間違いありません。

写真はつい最近のものです。

ええ、かなり巨体です。

ですが、9月に入るころから、

少し痩せてきたような、体がゴツゴツしてきたような気がし始めました。

で、9月の21日に、管理人2号が、

「朝、フクちゃんが水のところ上がれなかった」

と言ってきたのです。

 

我が家は、猫の水をベンチの上に置いてあるのですが、

フクちゃんも年を取ってきたし、

そろそろ踏み台でも置いて上げようかと相談したこともあったのですが、

「少し運動した方がいいし、まだいい」

と2号が言うので、特に何も対策をしてはいませんでした。

(スパルタか!)

 

さらに、その前日から、

食べてもフードをプッと吐き出すようになっていたので、

これはおかしい

と思い、17日に病院に連れて行きました。

私は、口内炎なのだろうと予想していました。

 

ですが、結果は腎不全でした。

血液検査の結果をご覧ください。

917-2  

お恥ずかしい話ではありますが、

フクちゃんの定期検診などは長らく行っていませんでした。

フクちゃんはとても怖がりだし、

ものすごい食欲で、一時は5キロを超える巨体だったので、

そろそろ行った方がいいかなあと思いつつも、

延び延びになっていました。

 

今思えば、もう少し早めに行っていれば、とは思いますが、

検査をした段階で、慢性腎不全のステージ3であることが判明しました。

 

初日に、まず補液の点滴を受け、

今後は自宅で毎日点滴を行うように言われました。

ですが、最初は慣れないだろうから、

翌日ももう一回来て、やり方を学ぶように言われました。

翌日は2号と一緒に行って、

点滴の準備の仕方、針の刺し方などを学びました。

猫に針を刺すなんてこわくてできない!

っていう人もいるようですが、

私は全然平気なんですよねえ。

獣医さんにも看護師さんにも

「迷いが一切ない! うまい!」

と言われました。

 

次の診察は1週間後、と言われて2回目の診察を終えました。

9月22日の血液検査の結果がこちらです。

922-2

 

GLU、BUN、CRE、IP、Na、Clの値が改善しているのが

分かると思います。

ただ、HGB(ヘモグロビン)の値が減ってしまっています。

すなわち、貧血状態になっているということです。

そこで、増血剤の注射を打ってもらうことにしました。

たしかに、最近歩くのもフラフラだった・・・・・・。

 

でも、確実に点滴の成果は出ていますよね!

また1週間後に診察を受けることにして、帰宅しました。

 

とりあえず、

自宅で点滴を行うのに掛かる費用をまとめておきます。

私の通っている病院では、

補液(ソルラクト)250mlが770円

輸液チューブが390円

針が50円なので、

1回当たり、1210円ですね。

輸液チューブは2回使い回してもいいとは言われました。

現在は使い回しを始めましたが、

最初は1回ずつ交換していました。

 

点滴の仕方は、こちらのサイトが分かりやすいと思います。

参考にしてみてください。

 

では、また!

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