みなさん、こんにちは。
フクちゃんの経鼻チューブ装着から一夜が明けました。
昨日はあまり詳しく書かなかったので、
経鼻チューブについて詳しく紹介していきたいと思います。
まず、結論としては、
経鼻チューブ、さいこうおおおおおおおおおおおおおおお!!!!
です。
経鼻チューブ装着をためらっていた1週間前の自分をぶん殴って、
ケツの穴にチューブ入れたろか?!
ってくらい、
経鼻チューブは素晴らしいものでした。
いや、もっとね、気軽に、カジュアルに使っていいですよ、
経鼻チューブ!
詳しく見ていきましょう。
まず、鼻にチューブが通されていて、
このチューブ(カテーテル)は胃まで続いています。
フクちゃんの場合は、7フレンチです。
「フレンチ」という単位は聞き慣れませんが、
通常、チューブやカテーテルのサイズは「フレンチ」で表記します。
7フレンチは、円周7.33mm、外径2.333mmです。
経鼻チューブを入れる判断が間違っていないか、
セカンドオピニオンを仰いだときには、
8フレンチでいいんじゃない?と言われたのですが、
2号が「8?! 太くない? 人間が使うサイズだよ?!」と言い、
かかりつけの先生も、「8?! 6にしようと思ってたんだけど?」
と仰るので、
とりあえず、できるだけ太めのものにチャレンジするということで
お願いして預けたところ、
7フレンチになっていました。
8フレンチでも入ったのかもしれませんが、
太ければ太いほど、猫が違和感を覚える可能性が高くなります。
逆に細いと詰まりやすくなります。
まあ、完全に液状のものしか与えないなら、
6でも7でも8でもそれほど変わらないとは思います。
太ければ、それだけ液体が流れていくスピードが節約できる、
というくらいではないでしょうか。
このチューブは額に2カ所で縫い付けられています。
黒い糸で縫われているので、ちょっと見にくいかもしれませんが、
こうなっています。

縫う?! 猫に縫い付けるなんて残酷じゃない?!
って思う方もいるかもしれませんが、
人間だって、怪我をしたら縫うことありますよね?
麻酔してれば縫うのもさほど痛くないし、
縫った後も、別に痛くないはずです。
ですから、縫うことはそんなに大げさに捉えなくていいと思います。
接着剤で貼り付けるというやり方もあるようですが、
特に提案もされなかったし、
接着剤だと毛がハゲてしまうらしいので、
女の子にそんなことはできません!
(かわいい男の子にもできませんが)
チューブは額を通って、エリザベスカラーに貼り付けられています。
張り替えが簡単なように、養生テープを使うのがいいでしょう。

先端にはキャップが付いています。
ピンクでかわいい。
このキャップを開けて、液状のものをシリンジで流し込んでいくのです。
昨晩、早速ロイヤルカナンのクリティカルリキッドを20cc与えてみました。
クリティカルリキッドの蓋には、
2種類のシリンジに合わせた2つの穴がありますが、

小さい方の穴にちょうどいいシリンジが、
7フレンチのチューブにはピッタリです。
シリンジって一言で言っても、
先端の太さ、色々あるの、知ってましたか?
強制給餌が必要だと分かって、
すぐにシリンジを100均に買いに行ったのですが、
先端に針を取り外しできるタイプでした。

針を取り外しても使えるのですが、
先端部分がとても短くなるので、
何かに差し込むことはできなくなります。

もう一つ、医療現場で使っているシリンジも入手したのですが、
こちらも先端部分が短く、
クリティカルリキッドのキャップの穴に差し込むことはできません。

先端部分が短いと、
経鼻チューブに仮に入ったとしても安定しません。
8フレンチのチューブにちょうどいいのは、
クリティカルリキッド用に動物病院で購入したシリンジでした。
ただ、これ、クリティカルリキッドを買っても付いてこないんですよねえ。
別に買わなきゃいけないんです。
病院で30円で売ってくれますけどね。
でも、何百本買っても付いてこないのは、
ちょっとサービスとしてどうなのかなあと思います。
給餌の手順としては、
水を流し込む→フードを流しこむ→水を流し込む
です。
水もフードも、人肌程度に温めておかなければいけません。
お腹がビックリしちゃいますからね。
水を流し込むのは、
チューブが詰まっていないことを確認するため、
また、チューブを洗浄する意味合いがあります。
ごくごく普通の水で構いませんが、
我が家では浄水ポットで濾過した水を使っています。
クリティカルリキッドは、
開封後2日以内に使い切らなければいけない、
冷蔵庫で保存しなければなりませんが、
シリンジに移した状態で電子レンジで軽く温めていいと、
ロイヤルカナンに電話して確認済みです。
10ccなら500wの電子レンジで5〜7秒程度温めれば十分です。
私が、経鼻チューブの装着に抵抗を感じていたのは、
フードを流し込む際に違和感があるのではないか、
苦痛があるのではないかと思っていたからです。
ですが、
そんなの全然ありませーーーーーーーーーーーーん!
正直、何かを流し込まれているのも気付いていないレベルです。
ねえ、あんなに泣きながら口から強制給餌していた私、何だったの?
抗うつ剤なんて要らなかったんじゃない?
もう最初から迷いなくチューブ入れればよかった。
私もフクちゃんも、一気にストレス解消、
見てください、この穏やかな寝顔。
チューブ入れる前は、
私から逃げまくって、暗闇からギラギラした目で私を見ていました。
もう、レイテ島の日本兵のようでしたよ。
『野火』を思い出しましたもの。
恐怖と飢餓感でそうなってたんでしょうね。
エリザベスカラーがたしかに鬱陶しそうと言うか、
まだ慣れない感じはあります。
昔、フクちゃんのママに試したように、
カップラーメンのカップでカラーを自作することも考えたのですが、

とりあえずはこのまま様子を見ます。
チューブを外してしまっては大変ですから。
もし、経鼻チューブの装着をためらっている飼い主さんがいたら、
全力で伝えたい。
今すぐやって!
猫のためにも、飼い主さん自身のためにも!
やめるのも簡単なんだから、とりあえずやってみて!
これから、少しずつ1日の給餌量を増やしていきます。
とりあえず1週間はクリティカルリキッドのみ給餌する予定です。
吐きもしないし、問題なく給餌できているからです。
1回に与える量は最大で40ccを目安にするよう言われているので、
これからは1日に4〜6回程度は給餌しなければいけません。
もう授乳ですね。
毎回洗うの大変だし、シリンジをあと数本購入しておこうと思います。
さて、みなさん気になるのは、
経鼻チューブの装着にいくら掛かったか、ですよね?
2万くらいかな〜と思っていたのですが、
フクちゃんのかかりつけの病院では、
3300円でした。
えええ・・・・・・ゼロ1個足りないとかじゃないよね?
まあ、いくら掛かってもやるつもりだったけど、
それにしても安い・・・・・・・。
いつも丁寧に診察してくれるし、
絶対に偉ぶらないし、いい病院です。
いつも有り難うございます!
次回は、実際に給餌している様子を紹介できたらと考えています。
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