【奇跡的な保護、しかし・・・・・・】無事に保護された嵐くん、現在闘病中です・・・・・・。
こんにちは、1号です。
雨のGWが続いていましたが、今日はすっきりと晴れましたね。
あと2日で連休も終わってしまいますが、みなさん、汚れ物の洗濯だけでなく、魂の洗濯も忘れないようにして下さいね。
皆さまから送っていただいた保護アンケート、今日も掲載致します。
これを読むのが楽しみだという読者の方もいらっしゃるかと思います。
今回は、No.0154の嵐くんです。
嵐くんはものすごく体の大きな茶トラちゃん。
初めて写真を見たときから、かわいいな〜と思っていたし、
これだけ体が大きな猫は相当目立つからすぐに保護されるだろうと思っていました。
が、結局保護されたのは1ヶ月以上経ってから。
どうしてそんなに時間が掛かったのか、そしてどうやって保護されたのか、
さっそくご覧いただきたいと思います。
どうぞ!
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【猫の名前・歳・性別】
嵐・12歳(正確には11歳と8カ月)・♂去勢済み
【迷子になった日、保護できた日】迷子3/1頃、保護4/7
【捜索中に印刷したチラシの総枚数】1000枚くらい
【一日当たりの捜索時間】0~3時間位
【保護に至った経緯】
迷子に気がついたのが3/1の夕方
その日は夕方から深夜にかけてマンション内をくまなく捜索。
公共機関への届けをし、マンション内全戸、そして少しずつ範囲を広げながら近隣住宅街へのチラシを配布
。
迷い猫捜索応援団に捜索の応援依頼、インターネットの掲示板の書き込み、
動物病院へチラシの掲示のお願い、地域の情報誌にも迷子猫の記事をのせてもらい、
雨の日でない限り、とにかく深夜、嵐の名前を叫び、猫缶を叩きながら、時にはトイレの猫砂を撒きながら、隣町をひたすら歩き続けました。
迷子のチラシを持ち歩き、まだチラシを配っていない地域に住んでいる知り合いに道端で出会った時などに頼むようにしました。
その間、茶トラ猫の情報を頂きましたが、嵐ではなくむなしく時が過ぎて行きました。
4月に入り、新たに嵐専用の携帯を契約し、再度チラシを作成し印刷に出かける
4/7の朝、斜め下の住人の方からベランダに嵐がいると連絡を頂き、半信半疑のまま迎えに行きました。
聞く所によると、奥さんが事情でご実家に帰られていたりして留守がちだったため、
いつどうやって入り込んだのかが不明、
何故かベランダに出てしまってそのまま締め出されていました。
古紙回収にベランダにある段ボール箱を片付けようとしたところ、中に嵐がいて、
配ったチラシが古紙の上にたまたまあり連絡して下さったというわけです。
【自宅から直線距離でどれくらいの場所?】
3メートル弱くらい
【保護したときはどうやって? 捕獲器?】
段ボール箱の中でまるまっていてアウトになる一歩手前だったようで、
特に逃げることもなく無事保護できました。
【飼い主と再会したときの猫の様子は?】
魂がここにあらずみたいな感じ。
【お猫さまと再会したときの飼い主さまの気持ちは?】
一瞬、いなくなった1カ月前からそこにいたのかと思い、死んでいるのではないかと思った。
触るのが怖いくらいヨタヨタでした。
【体重ビフォーアフター】
7.5キロから2/3の体重に激減。
【迷子の間、お猫さまはご飯を食べていたと思いますか?】
不明です。たぶんほとんど食べていなかったと思います。
【失踪時につけていた首輪はついたままでしたか?】
首輪はつけていません。
仔猫の時はつけていたのですが、大きくなるといやがって自分でどこかにひっかけてはずすので、つけなくなりました。
【保護したらまず何をした?】
抱きしめたら涙が出てきました。
ひもじかっただろうと思い、缶詰をやったところ食いつきましたが、嘔吐しました。
【同居猫の様子はどうだった??】
すっかり忘れてしまっているようでした。
2匹にしゃーしゃーされてました。
【ぶっちゃけ、捜索にいくら掛かった?】
インク代が2万円位・ガソリン代が10000円位。
嵐専用の携帯のオプション代、iPod touchをWiFiにつないだのでこれも月に3600円位がこれから2年間続きます。
なお、携帯の基本料金はタダです。
【迷い猫捜索で一番大切なのは何だと思う?】
●猫への思い
まずは猫が自分の名前を忘れないように、そして自分の家はここだとわかるように猫の名前を叫んでやること。
私ももう少し早く叫びまくっていれば、もっと前に帰ってきてくれていたかもし
れません。
●家族の協力
家族が一緒に探してくれたりするともちろんうれしいですが、それより家事より猫を優先するということに気にしないでいてくれること、目をつぶってくれたりするとなおいいですね。
ただ、家族は意外に自分ちの猫がどんな猫だったか詳しくは分かっていないかもしれません。
特に、茶トラ・キジトラ・単色の子などは要注意かも。
【正直に言って、保護できるって思ってた?】
思っていませんでした。
最悪だめだったとしても、嵐の体だけは返して下さいと神様に願っていました。
【捜索中、何が一番つらかった?】
すぐにいなくなったことに気づいてやれなかったことがいちばん情けなかったです。
【今の気持ちを叫んで下さい!】
嵐、ありがとう。
【愛猫ちゃんは、あなたにとってどんな存在?】
猫は私の中で一番の存在です。
はっきりいって、子どもより(当然だんなよりも)上。
そして、猫たちの中でどの子が一番かわいいとかではなく、嵐は別格です。
この12年間もの間いろんな悲しいことが起きるたび、常に嵐は私に寄り添ってくれました。
そんな嵐を最期の時に看取ってやれなくなるかもしれないと思うと、体が震えるようでした。
【愛猫捜索を続ける飼い主さんに一言!】
猫は意外と近くにいるかもしれません。
とにかく、名前を夜中に叫んで叫んで叫んで下さい。
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こうして奇跡的に保護された嵐くんですが、
その後、残念ながら肝リピドーシスという病気に罹っていることが判明し、現在闘病中です。
飼い主さまから現在の嵐くんの病状についてもお知らせいただいていますので、
そちらもそのまま掲載致します。
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発見当時、獣医さんからは、
肝リピドーシスが奥深くひそかに進行していくかもしれないと言われていました。
1週間程してから徐々に食べなくなり、食べさせても嘔吐し、体重も発見当時よりも減ってしまい、
4/24の火曜日にはついに「肝ピリドーシス」との診断が下りてしまい、
その日に食道チューブを取り付ける手術を受けました。
原因は肥満と、行方不明の間満足に食べていなかったことが最大ですが、
帰宅してからしばらくは食べていたのに食べれなくなってしまった原因は、
帰宅後、同居猫たちにしゃーしゃー言われたのがストレスになったのかもしれないとのことでした。
肝リピドーシスはいつも頭の片隅にあった病気でしたが、いつも食欲旺盛で何でも食べる嵐が、まさか本当になるとは思っていませんでした。
現在は、肝リピドーシスに伴い、色々な病気を併発しています。
肝性脳症にかかってしまったようで、今はふらつきがあり、目もあまり見えないようです。
体調が悪くなり、入院させたのが4/28、獣医さんの治療のおかげで入院は1日で済みましたが、
家で投薬や食事の管理が十分にできなければ、入院したままで、
一生点滴の管がつながった状態になるとも言われました。
果たして、嵐の体調を管理しきれるのか。
いつかまた自分から食べてくれるようになるのか。
ものすごく不安なのですが、がんばって帰ってきてくれた嵐のためにも、自分を
叱咤し、とにかく守ってやらなければと思っています。
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肝リピドーシスという病名は聞き慣れないかと思います。
1号も、今回初めて聞きましたが、調べてみたら脂肪肝のことなんだそうです。
肝臓に脂肪が蓄積し、その結果肝機能が弱まる、端的に言うとそういう病気です。
とてもつらい状況の中、飼い主さまは保護アンケートを返送して下さいました。
愛猫を迷子にしてはいけない、
そのことを猫と暮らしている日本中の飼い主さまに伝えたい、
そういう思いがあってのことと思われます。
迷子になった結果、肝臓を悪くした子というとミントちゃんが思い出されます。
ミントちゃんも眼が見えなくなった状態で保護されました。
その後無事回復して眼も見えるようになりましたが、
迷子になって長期間ご飯が食べられなかったため、肝臓を悪くする猫は多いようです。
最近連絡取っていないけれど、ミントちゃん元気にしてるかなあ。
にっしーさあああん、見てるううう?
嵐くんの飼い主さまは、嵐くんを迷子にしてしまったこと、
保護まで1ヶ月も掛かってしまったことで、ご自分を責めていらっしゃるようです。
たしかに、愛猫を迷子にしてしまった責任は飼い主さまご自身にあります。
それは否定のできないことです。
愛猫を迷子にしてはいけない、迷子にならないように万全の対策をとらなければいけない、
それが飼い主の務めです。
が、人間はミスを犯すものだし、ミスを犯さなければ学べない生き物でもあります。
1号もフクちゃんを迷子にするまでは、
迷子になるなんてあまり考えてもいなかったし、迷子になってもそんなに大ごとにはなるまい、
と簡単に考えていました。
嵐くんの飼い主さまは、
考えられ得る全ての捜索活動を実践しました。
捜索用の携帯電話を新たに契約するなんて、なかなかできることじゃありません。
1ヶ月以上もの間、嵐くんの捜索に専念してきたのです。
十分、いや十分以上、飼い主としての務めは果たしたと思います。
だから、もうご自身を責める必要はないと思います。
嵐くんの保護は本当に奇跡的な偶然の連鎖によってもたらされました。
嵐くんが潜んでいた段ボールにたまたま嵐くんの捜索チラシが入ってるなんて、
運がいいなんてもんじゃないじゃないですか!
いや、運じゃないですよね。
飼い主さまがきちんとチラシのポスティングをしていたから、
結果につながったんです。
地道な捜索が功を奏した、そういうケースだと言えるでしょう。
やはり、チラシのポスティングは必須である、そう思わされます。
では、保護された嵐くんのお写真を拝見しましょう。
まだチューブを付ける前の嵐くんです。まだこの頃は食欲もあったそうです。
愛猫を迷子にすることは、時として命に関わります。
だからこそ、迷子にしてはいけません。
もちろん、大変の猫は(いい意味で)しぶとく生き抜いています。
ただ、中には体調を悪くして、あるいは事故に遭って命を落とす子もいるのです。
無事に帰ってくる確率が100%ではない以上、
迷子にしてはいけない、そう思って対策をとっていただきたいと思います。
では、とりあえずこの辺で。
ジャマタネッ!
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