ルウイくんは、勇気ある心優しい小学生たちの活躍のお陰で、最期を飼い主さまの元で迎えることができました。
こんばんは、管理人1号です。
今日は悲しい報告をしなければいけません。
No.0141のルウイくんの保護アンケートです。
なぜ嬉しいはずの保護アンケートが悲しい報告になってしまうのか、
それはルウイくんが保護された段階でひどく衰弱しており、
保護の翌朝、亡くなってしまったからです。
このブログは、愛猫を捜索している多くの飼い主さまにお読みいただいています。
迷子になったことでひどく衰弱し、結果亡くなってしまったお猫さまのことを書くことで、
捜索中の飼い主さまに必要以上に不安を与えてしまうのではないか、
そう思い、保護アンケートを掲載すべきか、躊躇しました。
ルウイくんの飼い主さまも、掲載は当方に一任する、そう仰って下さっていました。
今回、ルウイくんの保護アンケートを掲載することに決めたのは、
ルウイくんが保護されたという事実は動かしようのないものであるし、
保護に到る経緯には、人の温かさが溢れていて、
きっと捜索中の飼い主さまに希望を与えるに違いない、
そう判断したからです。
たしかにルウイくんは死んでしまいました。
が、あと1日保護されるのが遅ければ、
飼い主さまのそばに戻れることなく、一人静かにこの世を去っていったのかもしれません。
そう考えると、
保護されたことは、やはり不幸中の幸いであった、
ルウイくんにとっては最期を安息の中迎えることができて幸せだった、
勝手ながら、管理人はそう判断致しました。
もし、悲しい話は読みたくない、
そう思うのであれば、これ以上先は読まないで下さい。
どうかご自身で判断されますよう、よろしくお願いします。
では、ルウイくんが保護されるに至った経緯を紹介したいと思います。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
【猫の名前・歳・性別】ルウイ・6歳・オス
【迷子になった日、保護できた日】2月11日・3月1日
【捜索中に印刷したチラシの総枚数】300枚前後
【一日当たりの捜索時間】1~2時間
【保護に至った経緯】
新しく作り直したポスターを見た小学5年生5人組が遊んでいるさなかに発見。
一人は電話にて連絡係、一人は案内係、三人は猫の見張りと役割分担して現場へ
案内してくれました。
【自宅から直線距離でどれくらいの場所?】
およそ200m
団地マンションの一階の張り出しバルコニーの下の室外機の裏にいました。
【保護したときはどうやって? 捕獲器?】素手で洗濯ネット
【飼い主と再会したときの猫の様子は?】声が出ないくらい弱っていたけどパニックでがぶり
【お猫さまと再会したときの飼い主さまの気持ちは?】本物だ!ルウちゃんだ!
【体重ビフォーアフター】5.7kg→3.4kg
【迷子の間、お猫さまはご飯を食べていたと思いますか?】全く食べて無い様子でした
【失踪時につけていた首輪はついたままでしたか?】ついたままでそれが決め手でした。
【保護したらまず何をした?】名前を呼んで抱き上げました
【同居猫の様子はどうだった??】いません
【ぶっちゃけ、捜索にいくら掛かった?】5~6万(チラシ代・探偵に電話相談代・お礼代)
【迷い猫捜索で一番大切なのは何だと思う?】
常に情報を更新してポスターなど貼りなおしたり、探している事実に新鮮さを保つこと。
【正直に言って、保護できるって思ってた?】
2週間を越えたあたり、厳しいかもと思い始めました。
ちょうどそのとき父が急逝したので探す時間が取りにくくなることもありました。
【捜索中、何が一番つらかった?】
生活の中心になっていた猫がいないこと、協力者がすくなかったこと。
【今の気持ちを叫んで下さい!】
もっと早く見つけてあげられなくてごめんね!!
【愛猫ちゃんは、あなたにとってどんな存在?】子どものような存在。
【愛猫捜索を続ける飼い主さん に一言!】
このたび、私どもの猫は虹の橋を渡ってしまいましたが、この子は最初に保護したときも
飢え死にしかかっているところを拾ってきたため、
二度の飢餓に体が耐えられなかった特殊な状態でした。
本来、猫ちゃんはもっとつよくしぶとく生きる動物です。
みなさんの猫ちゃんは元気に飼主さんを待っていると思います。
うちの猫も獣医さんに、後ろ脚のツメが両足とも削れて無くなっている、
帰る為に歩き続けたんだね、と言われました。
猫を探していると、どんどんと心と体を追い詰めてしまうので、
十分に体を労わって思い込みを持たずに探してあげて欲しいと思います。
猫ちゃんは元気な飼主さんと会いたいと 思ってますよ!
どうぞお体と心を休めつつ頑張ってください!
また、子どもの協力はなかなか強いものがありました。
子どもに案内された道の3割は獣道でした。
大人は見かけたら声をかけてくれるところを
子どもは大人では探せない隅々まで捜索してくれます。
公園などでは高学年の子どもの視点でポスターを貼るなど、積極的に協力を仰ぐのも手だとおもいます。
最後に、ご協力と応援頂き、本当にありがとうございました!
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
今回、管理人がどうしてもこの保護アンケートを皆さまに紹介したいと思った理由が、
保護に到った直接の情報を、小学生が力を合わせて飼い主さまに届けてくれたという点でした。
ルウイくんの飼い主さまの仰るように、
子どもは大人とは目線が違います。
大人が普段入ろうともしないところにどんどん入っていきます。
子どもの方がより猫の目線に近い、と言ってもいいでしょう。
だから、子どもが大人では思いも寄らない場所で猫を見つける、
そういうこともきっとあるだろう、そう思っていました。
が、なかなか実際に小学生が活躍した事例と遭遇することがなく、
今回がその初めてのケースとなりました。
管理人は、飼い主さまに電話してくれた小学生の勇気と優しさに心から感服しました。
小学生に限らず、
愛猫を捜索している飼い主さまに情報を提供して下さる全国の皆さま、
本当に感謝しています。
相手がどんな人も分からないのに電話をする、勇気が要ることでしょう。
正直、他人の猫なんて見つからなくなってどうだっていい、そう考えても仕方のないことだとも思います。
しかし、そんな中時間と手間とお金を掛けて電話をして下さる、
その気持ちに本当に感謝します。
いつも、どんな情報でも遠慮しないで、違ってもいいから連絡して、
そう迷い猫捜索応援団は言っていますが、
違うかもしれない、もしかしたらかえって迷惑かもしれない、
そう思いながらもわざわざ連絡して下さる皆さまのお気持ちに、
なかなかお礼を申し上げる機会がありませんでした。
本当に有り難うございます。
情報を提供して下さるみなさまの電話一本一本が、どれほど飼い主さまの希望となっているでしょう。
今回、小さな子どもたちが勇気を出して、そして力を合わせて電話をしてきてくれたことで、
ルウイくんは飼い主さまの元に帰れました。
そのことを通じて、
改めて迷い猫捜索応援団は、迷い猫捜索にいかに皆さまの温かい心遣いが不可欠なのか、再確認しました。
これからも、どうか小さな家族を捜し続ける日本中の飼い主さまのために、
違ってもいいから、
曖昧な情報でもいいから、
匿名でも構わないから、
情報提供をお願いいたします。
話が逸れました。
本日、ルウイくんの飼い主さまからご連絡をいただいたのですが、
ルウイくんが保護された現場に立ち寄ってみたところ、
連絡をくれた子どもたちが、ルウイくんのお墓を作り、お線香を手向けていてくれたそうです。
子どもたちも、ルウイくんを見つけたことをきっと誇りに思っているのでしょう。
ルウイくんを見つけてくれて本当にありがとう。
うまく言えませんが、
世の中捨てたものじゃない、単純な表現ですがそう思いました。
最後になりますが、
ルウイくんは荼毘に付され、今は遠いお空で、
一番ルウイくんを可愛がっていたお父さまと一緒にいます。
お父さまとルウイくんを相次いで亡くした飼い主さまの哀しみはいかばかりかと、
胸が締め付けられるような気持ちになりますが、
きっとルウイくんはお父さまと一緒に幸せに過ごしている、
そう信じたいと思います。
第三者が分かったようなことを言って、ご不快に思う方も多かったと思います。
大変失礼致しました。
最後に改めて付け加えたいのですが、
飼い主さまも書いていらっしゃったように、
ルウイくんは元々体の弱い子でした。
約20日間ほどの迷子で肝不全を起こし、命を落としてしまいましたが、
健康な猫であれば、20日間何も食べなくても、
水さえ飲めていればそうそう死ぬことはありません。
どうぞ捜索中の飼い主さま、簡単に猫は死んでしまうんだ、そんな誤解をなさらないよう、
よろしくお願いします。
猫は生命力の強い生き物です。
そう簡単には死にませんので、どうか愛猫ちゃんの生命力を信じてあげて下さい。
そんなに簡単に死ぬのならば、
野良猫問題なんて起こらないはずですよ!
では、今日はこれで失礼致します。
どうぞこれからも迷い猫捜索応援団をよろしくお願い致します。
ルウイくんのご冥福を心からお祈り申し上げます。
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